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「リセットの習慣」小林弘幸:読書感想

何かに苦しみ、希望が見えなくなっている人に読んでもらいたい。

自律神経を研究する医師である著者はこのように語っています。

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「リセット」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?

私はまず人間関係が頭に浮かびました。そして次に、ゲーム人生、などです。

これらの言葉をみてみると、私は「リセット」という言葉にとてもネガティブな印象を持っています。今までのことはなかったことにする、バッサリ切り捨ててしまうイメージです。

しかし、この本で書かれているのはそういうことではありません。悪い流れをリセットすることで変化させて、新しくスタートをするというポジティブな意味のリセットです。リセット=新しいスタート。

冒頭の「何かに苦しみ、希望が見えなくなっている人」。そういう人は悪い流れのせいで、たいてい自律神経がおかしくなっています。

では自律神経を整えるためにはどうすればよいか。

そのためには悪い流れをリセットすること。

リセットの方法として99個の方法が書かれています。メンタルやマインド方面から、またフィジカルの方面からとアプローチもさまざまで、見開き1テーマなのでサクサクと読みやすいです。

自律神経が乱れる原因は主にストレスなので、このストレスをいかにリセットできるかがポイントだと思いました。

印象に残ったリセット術のひとつに、自分の軸を持つというものがあります。

「軸」とは、人間としての「強い、弱い」とは関係なく、「自分なりに決めている」ということ。

軸が定まっていれば、自分の判断や行動に納得感が出ます。どんな結果になるにせよ、納得感のある意思決定をできている人は、自律神経があまり乱れません。

たしかに「自分なりに決めていること」がはっきりしていれば、他人の意見にふりまわされることもないし、他責思考もなくなるような気がします。その結果が思っていたものでなかったとしても、反省はしても後悔はしない。これが納得感ですね。

my wayを生きる、私にはそんなふうに思えました。

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