熊野古道伊勢路を歩くday5#2
大内山の一里塚を越える山道は木々の木漏れ日の中を歩ける。森林浴を楽しみながら近くの川からはマイナスイオンが溢れ出し最高の山道だ。
山道の終わりは、小さな木製の橋を越えたあたりにあるのだろう。
ここからは少し川から離れて進んでいく。
道は舗装され次第に太い道へと合流していく。
道幅が広めの道に出ると、意外にも車の往来がある。
往来というか、一方へ進むファミリーカーが立て続けにやってくる。
それもそのはず。僕の進行方向と逆には、大内山動物園があるのだ。
大内山動物園。
個人経営の珍しい動物園でありながらライオンやトラなどの猛獣類も展示している一方で、飼育されている動物の多くは動物園の閉園などで行き場がなくなったなど、保護された動物だという。
子供が小さい頃にはよく遊びに訪れたものだ。
決して大きは動物園ではないが、家庭的なところが好きだ。
ゴールデンウィークの真っ最中。
家族サービスや子供たちの笑顔のために遠くからドライブを兼ねてやってきているのだろう。
国道42号を跨いで、大内山の街に入る。
前の市町村合併で大内山村は大紀町大内山に変わったが、大内山の駅前には色々な商店が並んでいる。
程なく大紀小学校の横を通る。
校庭には、懐かしの二宮金次郎像が立っていた。
薪を背負いながらも本を読んで勉学に励んだと言うあの像だ。
最近では、ながらスマホを助長すると言ったら理由で、金次郎像が少なくなり薪を置いた横に座り本を読む金次郎像に変わってきていると聞く。
色々な意見があると思うが変な話だ。本来金次郎像を造ってまでも伝えたい事。感じて欲しい事を考えたい。
この先、しばらくは国道に沿って歩く。
大内山牛乳のモニュメントを目ながら、どんどん進んでいく。
さてこの辺りで、とある選択に迫られるのだ。この先、梅ヶ谷でツヅラト峠と荷坂峠へと別れるのだ。
僕は、事前に地図を見ながらどこまで行けるか、どんなとこのが見所か、などと軽い下調べをしているのだが、この先分岐点が待ち構えているのだ。
ツヅラト峠の時代は古く、熊野古道らしい石畳の道が続く。荷坂峠の方が新しい峠らしい。新しいと言っても江戸時代から続く峠で、どちらも古道だ。
ツヅラト峠の方が距離はある。荷坂峠は海の見える景色が綺麗。
色々な情報を加味しながら、僕は荷坂峠ルートを選択した。
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