熊野古道伊勢路を歩くday7#3
20センチュリーボーイを脳内再生しつつ意気揚々と歩き始めようと思ったが、寒空の元、1時間も歩くと、色々な問題が出てくる。
ちょうど目の前にコンビニが現れたので、休憩がてら寄らせてもらうことにした。
この熊野古道を歩くにあたり、なかなかコンビニ横を歩く機会が少なく、お店に寄ろうと思うと少し遠回りするケースがよくあったが、ルート沿いにコンビニがあると安心感はかなりある。
コンビニでトイレを借りて、温かいあんまんも買って外に出た。
ホッとしつつ、温かい食べ物で身体の中も温めて、先に進めることができた。
この先は、一石峠に向かう道になるので徐々の登り道が続くのだ。
この辺りは、鉄道とバスが交通の主流となっていて、42同線沿いにも多くのバス停がある。万が一、そう本当に万が一途中リタイヤしようものでも、安心感があって助かる。
そのバス停の一つに、教会前と呼ばれるバス停があった。
こんな田舎に、教会とな一体?と不思議に感じ周りを見渡したが、僕の思う教会らしきものはない。おそらくは、写真の建物が何かしらの教会なのだろう。
この先には、一石・平方峠の道案内が現れた。
ここから、山道へと続くのだ。
家を出る前から心配だった熊。
全国のニュースでも各地で熊が出て問題になっているのだが、元々は動物が生活するエリアにわれわれ人間がお邪魔しているのだ。熊以外にも野生の動物に出くわすと驚きを隠せないのだが、当然動物側も突然人間が現れたらびっくしさせるに決まっている。
峠道を歩く上で、「今から人が通りますよ〜」と周りに促せるように、ベルを持つようにした。
リュックにカナビラで取り付け歩幅に合わせて、ベルがなるので、遠くからも誰か近づいて行くのがわかると思う。
ベルが鳴りはじめた時は、やかましさや静けさが壊されてしまうなど、色々と思うところもあったが、10分もすればその音が心地よく感じられるようになるから不思議なものだ。
熊出没注意の看板をよく読み、入り口近くのお地蔵さんに安全祈願をし峠道に入っていった。
一石峠は林道と交差する点が多い。林道の間を抜け歩みを進める。
道は整備されて比較的歩きやすい。このルートだと持って来たストックも必要なさそうだ。
峠のてっぺん。平坦なところがあれば、一旦腰を下ろしてコーヒーでも飲んで休憩するかと思いながら登り始めるが、思いの外休憩スポットが見当たらなかった。
ただ、山から見る海景色は気持ちが良かった。
ここからは下り坂になる。車も走れるような道を進む。
新宮まで90kmの案内板が出てきた。
峠を越え、ここから古里海岸への向かうのだ。