【今年の一番 PART8】2022年に読んだ228冊の中で一番タメになったメンタルの健康本を紹介しマッスル。(4,605文字)
◆はじめに
これよく勘違いしがちなんですが、
「メンタルが強い人」というのは、
メンタルそのものの耐久性が高いのではなく、
回復力が高いという意味です。
「メンタルが強い人」だって、
もちろん心に傷を負います。ただ回復が異常に早いので平気なように見えるだけ。
ちなみに私は、お豆腐メンタル。回復力は超鈍行です。
◆2022年一番タメになったメンタルの健康本
◇今月紹介するテーマ
こんばんは。和希です。
それでは本日もさっそく投稿の内容に入っていきましょう。
今月紹介していく投稿のテーマはコチラ。
2022年に読了した228冊の中で、一番◯◯だった書籍!
今月の残りの投稿では、2022年に読了した全228冊の書籍の中で、
個人的に一番◯◯だった書籍を、全9作品紹介させていただきます。
全て私のとっておきです。お見逃し厳禁だべ。
先々週公開したパート1からパート3の投稿では、教養&ビジネス書を紹介し、
先週公開したパート4からパート6の投稿では、小説を紹介しました。
そして、今週からは健康本ということで、
火曜日には、
今年一番モチベーションが上がった書籍と題して、
加藤明さんと寒竹泉美さんによる『幸せになる、健康資産』を紹介しました。
本当にこの健康本は、2022年一番面白かった健康本です。
◇この投稿の内容
そして、今回このパート8の投稿で紹介させていただく、
「2022年に読了した228冊の中で、一番◯◯だった書籍」の内容は、
コチラになります。
2022年に読了した228冊の中で、一番タメになったメンタルの健康本
【今年の一番】シリーズの健康本編、第2弾のテーマは「メンタルヘルスケア」。
火曜日に紹介した書籍は、体の健康を維持するためには大変役立つ書籍でしたが、
メンタルヘルスは少し専門外というような内容でした。
なので、第2弾は心の健康を維持するための書籍をご紹介していきます。
◇228冊の中で一番タメになったメンタルの健康本
では前置きはこのぐらいにして、さっそく作品の発表に移りましょう。
2022年に読んだ228冊の書籍の中で、
一番タメになったメンタルの健康本が…
ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ…
コチラぁ!
2022年8月2日にダイヤモンド社さんから発行されました、
チョン・ドオン先生の『こころの葛藤はすべて私の味方だ。』になります。
これは今年一番面白かったメンタルヘルスケア本です。
◇紹介作品概要
また、本書の概要につきましては、
いつもと同じように下記に載せておきますので、
もし本書について気になった方は、ぜひ下記をご覧ください。
◇本書を選んだ理由
そして、今回の投稿の内容である、
今年読んでいて一番タメになったメンタルの健康本に、
本書を選ばせていただいた理由なんですが、それはコチラになります。
今年のメンタルヘルスケアの書籍の中では、
唯一フロイトの精神分析が初心者にもわかりやすく解説されていたから
今しがた紹介したフロイトという人物は、
本名をジークムント・フロイトといまして、
1856年から1939年の間でご存命だったオーストリアの精神科医です。
そして、このフロイトという人物が、
先にも紹介した「精神分析」という学問を創設した人物になるんですが、
本書の著者であるチョン・ドオン先生は、
このフロイトが創設した国際精神分析学会に属しており、
なおかつ、精神分析家を指導する指導分析家でもあるという超エリート。
なんと韓国では、当時初の精神分析家だったような経歴をも持つ方です。
そんなチョン先生が、これまで「精神分析」にあまり馴染みのない方でも、
わかりやすいように「精神分析」を噛み砕いたのが本書になります。
そして、本書。メチャクチャ面白い。
なにが面白いって、わかりやすいのはもちろんのこと、
実生活にすぐに活かせるような「精神分析」の知識ばかりが凝縮されています。
本当に読んですぐ「あ、なるほどね。」と思えるような知識ばかりです。
そして、実は本書、8月に【葛藤は味方】というシリーズで、
一度YouTube上で動画を公開しています。自分でもたまに見返すぐらい、
この動画はよくできた動画かなと思います。ぜひコチラもご覧ください。
なので、今回のこの投稿では、8月に公開した【葛藤は味方】の中から、
個人的に特に面白いと感じた箇所を3つほどピックアップして、
紹介させていただきます。一緒に目には見えない心の世界を覗いてみましょう。
◇その1「心の世界『局所論』と心の住人『構造論』」
ではまず最初に、本書の中で面白いと感じた箇所がコチラ。
目に見えない心には、心の世界を解説する「局所論」と、
その「局所論」の中に住む住人を解説する「構造論」という考え方があること。
先にも述べたように、本書はフロイトの精神分析学を、
チョン先生がこれまで精神分析に触れてこなかった初心者の方でも、
わかりやすいように解説されているんですが、
今しがた紹介したこの「局所論」と「構造論」という考え方は、
今年読んできたメンタルヘルス系の書籍の中では、本書で初めて見掛けました。
そして、この「局所論」と「構造論」という考え方、
非常に面白い考え方です。
最近のメンタルヘルス系の書籍は、主に「自律神経」を扱ったものが多く、
その中でも「交感神経」と「副交感神経」を中心に語られることが多いんですが、
正直、多過ぎて飽和状態な気がします。まぁそれだけ重要なんですが。
しかし、本書に登場してくる「局所論」と「構造論」というのは、
自律神経を理解することのような手法なのではなく、
「そもそも心の世界とは、一体全体どのようなものなのか」という疑問について、
それを可視化できるようにした考え方です。これがとてもユニークでした。
もちろん、自律神経への理解を軽視するつもりは全くありませんし、
そのような身体のメカニズムを理解することは、心の健康に必ず繋がります。
しかし、心の健康を考える上で忘れてはいけないことがあります。
それは、そもそも心の世界はどのような形をしているのか?
というのを理解するための「地図」があると知ることです。
地図がなければ、目的地に辿り着くことは非常に困難になってきます。
そして、心の世界における「地図」の役割を果たしてくれているのが、
本書で紹介されている「局所論」と「構造論」という考え方になるんです。
◇その2「幸せのパラドックス」
そして、次に本書の中で面白いと感じた箇所がコチラ。
幸せになりたいと思えば思うほど幸せが遠ざかっていく幸せのパラドックス。
これは先ほど紹介した心の世界を形作る「局所論」と「構造論」を紹介したのち、
「それではこれからその心に住むトラブルメーカーたちを理解しましょう!」
というような章の冒頭で述べられている内容になります。
そして、なぜこの「幸せのパラドックス」が最初に述べられているのかと言うと…
それは「幸せ」というものが、負の感情に対して、
相対的に感じるようになっているからなんですね。
なので、負の感情を生む心のトラブルメーカーたちを理解する前に、
それらをなぜ知る必要があるのか?という大前提として、
この「幸せのパラドックス」が紹介されています。
そして、この「幸せのパラドックス」滅茶苦茶面白い。
その内容は、先ほど少しお話ししたように、
「幸せというのは求めれば求めるほど、幸せからは遠ざかってしまう」
というものなのですが、
この内容、幸せを享受したいと思う私たち人間は決して忘れてはいけません。
私たち人間は、誰しもが「幸せでありたい」と願っています。
「不幸でいたい」なんて思う方は、色々と拗らせてしまっている方だけです。
基本的に世の中の多くの方は、幸せであることを望んでいると思います。
けれど、その幸せを追い求めることばかりに目を向けていてはいけません。
この「幸せのパラドックス」では、なぜそれがいけないのかを、
明確に、そしてわかりやすく解説してあるとても面白いテーマです。
◇その3「抱いてもいい妬みとダメな妬み」
そして、最後に本書の面白いと感じた箇所は、
先ほど少しお話ししました「心のトラブルメーカー」の中から、
選ばせていただきました。それがコチラ。
妬みには、抱いてもいい種類の妬みと抱いてはいけない種類の妬みがある。
これは本書を読んでいて一番「なるほどぉ!」と感じた内容かもしれません。
というのも、一般的には「妬み」と聞くと、
誰しもがネガティブなイメージを抱いてしまうかと思います。
正直、私自身「妬み」と聞くとネガティブなイメージが先行してしまっていて、
普段からあまり感じないように意識していたこともあります。それこそ、
よくカップル間で「パートナーに嫉妬心を抱かせたい」みたいなのありますが、
私あれ全然理解できないんですよね。なぜそれをする?と思ってしまいます。
少し話がズレましたが、
その嫉妬を含めた「妬み」には、先ほどお話ししたように、
実は「抱いてもいい妬み」と「抱いてはいけない妬み」があるんです。
そして、その違いというのが、羨ましいと感じた人物の真似をするか、
もしくは、その人物を貶めようとするか、という違いになります。
どちらがいいのか、悪いのかはもうすでに言わずもがなだと思いますが、
念のため確認させていただくと、
真似をする妬みが「いい妬み」で、貶めようとする妬みが「悪い妬み」です。
詳細を語ると長くなってしまうので、【葛藤は味方】シリーズの、
パート2の動画に譲りますが、この違いを知っておくだけでも、
「妬み」という一見ネガティブなイメージを持つ心のトラブルメーカーを、
自分の原動力にするポジティブなものに変えることができるかもしれません。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回このパート8の投稿では、
2022年に読んだ228冊の書籍の中で、
一番タメになったメンタルの健康本と題して、
チョン・ドオン先生の『こころの葛藤はすべて私の味方だ。』を紹介しました。
この健康本は、今年読んだ健康本の中でも一番読み返したかもしれませんし、
今年読んだ全228冊の書籍の中でも、一番読み返したかもしれません。
それぐらい日常生活に役立つメンタルヘルスの知識が詰まっていると思います。
特に個人的に面白いと感じた箇所は、やっぱり「局所論」と「構造論」。
この二つの考え方は、今年読んだメンタルヘルスの健康本の中では、
初めて出会った考え方でしたし、
なにより目に見えない心の世界を可視化しようとするユニーク性には脱帽です。
しかも、この考え方が約150年前には確立されていたんだからそれも驚き。
精神分析学を創設した今は亡きジークムント・フロイト氏、ハンパねぇですわ。
自分がいっくら勉強しても、この方の矜持に辿り着くことは一生なさそう。
まぁそれも含めて、自分を受け入れていきましょう。
成長というのは、自分を受け入れることから始まる、と思っています。byワシ。
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では、次回の投稿でお会いしましょう。さようなら👋