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凡才
2021年1月22日 23:57
これは、この日本のどこかにいる一人の若者「マナブ」の、「はたらく」を考える短編小説です。完全フィクションで、小説内に書かれている人物・団体は存在しません。稚拙な部分も多くありますが、ぜひ読んでいただけますと幸いです。◆序章ーーAM1時過ぎ。終電だというのに、山手線ではスーツを着た大人たちが席を埋めている。僕も空いた席に腰を下ろし、小さく、ふぅ、とため息をついてみる。周りを見渡すと、
かわらまりお
2021年4月26日 12:49
先輩が会社を辞めた。1年で。ーーーーーーーーーーー先輩との話先輩とは大学時代の部活の1個上の先輩のことで、本当に本当に大好きな先輩だった。家が近かったためよく家に上がりこんだ。どうしても全裸監督が見たくて、毎週ネットフリックス乞食をするために家に通った。一人で徹夜して早朝の焼きたてのパンを買いに行き、寝ている先輩をむりやり起こして一緒に食べた。先輩には彼氏がいたから、のろけ話も彼氏に対