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黄色い靴

突然でした。
今まで、部屋の中をトコトコ歩くことはあったのですが、今日はお外です。

「そろそろ、いいかな」
「一度、靴を履かせてみようか」
そんなことを話したような気がします。

アパートの階段は、抱っこして降りたのですが、駐車場で突然歩き始めたのです。

スタスタ、スタスタ…

びっくりしました。
初めて外を歩くときは、てっきり手をつないで、少しずつ歩くものだと信じていたからです。

息子は、まっすぐ前を向いて歩き始めます。
育児書に書いてあるように、振り向きながら、親の所在を確認するのかな…と思っていたのですが、突き進んでいくような足取りです。

「そっか、お外で歩きたかったんだな」
「そういえば、スーパーで抱っこしていても、降りるといっていたな」
息子は、まっすぐ前を見て歩き始めます。

「パパやママは、見てくれているよね。ボク、振り向かないけど…」
そんなことを言われているように、感じました。

20数年前。8月5日の出来事です。
ファーストシューズは…今も、私の実家にあります。

「はい。いつでも、いつまでも、見守っていますよ」


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