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<読書>さざなみのよる

 「昨夜のカレー、明日のパン」がよかったので、木皿泉さんの本をもう一冊読みました。

さざなみのよる 著者:木皿 泉

 第1話から第14話は、それぞれ主人公が異なる独立したストーリーになっています。

 第1話でナスミが亡くなります。第2話からは、ナスミの家族や知り合いがナスミの思い出を語り、ナスミの生涯や生き様が明らかになる、というストーリーを想像していましたが、良い意味で裏切られました。
 ナスミの生涯を語るに留まらない展開です。

 家族や親しい友人を亡くしても、残された人たちには、それぞれ人生があって、歩みを止めることはできません。その様子が描かれています。

 ナスミ亡き後の、ナスミの家族、周辺の人たちのその後の生活、人生の展開は、私にとっては興味深かったです。

 人は亡くなった後も、残された家族や友人、知人に影響を与えるものですね。ということは、やはり家族や知人には、できる限り真摯に向き合って生きていくことが、betterかなと感じました。

 私がこの世からいなくなっても、残された家族には幸せな生活をしてほしいです。私の存在が少しでもその手助けになるよう、きちんと生きて、生き様を残された人の心に刻めたらいいのですが。
 なかなか難しいですね。
 とりあえず、立派な人にはなれなくとも、周囲の人たちには誠実な対応ができる人ではありたいです。

 自分と家族、その他身近な人との関係を考えるきっかけになる一冊ではないかと思います。

🌼

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。





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