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<読書>たちどまって考える
著者については、テルマエ・ロマエの作者として、名前を知っているという程度の認識でした。
しかも、テルマエ・ロマエも原作の漫画は読んでいません。数年前に、テレビで放送された映画版を、家族と一緒に初めて観ました。映画版テルマエ・ロマエは予想以上の面白さでした。今では、大好きな邦画のひとつとなっています。
そして先日、何気なく観ていたNHKあさイチに、著者がプレミアムトークのゲストとして出演していました。
とても綺麗な方で、自身のさまざまな経験を語る軽快なトークも面白く、放送をしっかりと観てしまいました。
たちどまって考える 著者:ヤマザキマリ
海外での生活が長い著者の目線で書かれたエッセイです。
私は二十代の頃に数回、海外観光旅行を経験しただけで、海外在住経験はありません。著者とは、年齢はわりと近いのですが、全く異なる生活をしています。
この本で、著者は読者に、パンデミック下を生き抜くための、さまざまなメッセージを伝えようとしています。
私がこのエッセイから読み取ったこと、私の心に届いたことを少し書いてみます。
・パンデミックになって、今まで見えなかったこと、気づいていなかったこ
とが、明らかになってきている。今こそ、立ち止まって様々なことを見直
す時である。
・人類は過去にも疫病にかかり、その後、生き延びたという経験がある。今
こそ、過去(歴史)から学ぶことがある。
・命が一番大切だが、文化(芸術など)も精神の安定の為に守らなくてはいけ
ない重要なことである。
・パンデミックで行動が制限されることもある。不安を感じることもある。
冷静に、客観的に自身を見つめ、そして考える必要がある。その期間をど
のように過ごすかで、パンデミック後に見える景色も変わる。
読者によって、著者からのメッセージの受け止め方は異なってくると思われます。
しかし、この本を読んで何かしら考えることがあるのではないでしょうか。
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現在(2020年11月)、私自身はパンデミックで自由に動けない状況だからこそ、自分やその周辺のことについて改めて考えています。
いろいろな人の生き方や、考えに触れたいので、積極的に読書もしています。
遠方に出かけなくてもできることは沢山あります。
希望どおりにならないことも多いのですが、日々の生活は続けていかなくてはなりません。
焦らず、冷静に、パンデミック後を見据えて、今現在を過ごしていきたいものです。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。