【私の仕事】 忘備録(84)『掛け算』というキーワード
◆この記事の内容:
元大手企業の役員から「掛け算」というキーワードを教えてもらったことを書いています。
【私の仕事】 忘備録(83)『嫉妬(しっと)』という言葉 からのつづきです。
3種類の仕事
Tちゃんからも、妻からも「女心の分からない男」とはっきりと言われ、落ち込んでしまった。
自分は個人経営の社長として、貿易サポート、ネームプレート制作販売、広告動画制作と3つの仕事をやっている。
ママさんたちは友達でもあるけど、ホームページや動画制作では、僕にとって「お客さん」でもある。大切にしなければ。常に「女心」を考えて慎重に対応しよう。
と、1年前の出来事を思い出し、「忘備録」(実話)としてnoteを書いている。
でも、当時は「まあ、なんとかなるさ、最悪、広告動画の仕事がなくなっても、貿易業務サポート、ネームプレート制作の仕事があるし、受注も少しずつ増えてきている。大丈夫だろう。」と甘く考えていた。
ある企業の役員からのアドバイス
僕は個人で会社をする前から、どれか1つの仕事がダメになっても他の仕事でカバーできるように、「まったく違う仕事を3種類しよう」と、決めてきた。
それは、僕がまだサラリーマンをしているとき、日本の大手の製紙会社「N」で役員をしていた方からのアドバイスを頂いたからだ。
サラリーマンのとき、土日が休みなので朝から昼にかけて家から近くの丘まで2時間ランニングをして身体を鍛えていた。そこで、この元役員の方と最初は挨拶だけを交わしていたが、そのうちに公園のベンチで話をするようになった。関東出身の方で、礼儀正しく紳士タイプだった。
その方の僕へのアドバイスは、
「これからは自分の得意なことを『掛け算』して、新しい仕事を生み出すことができる人が求められる時代になるよ。もし、サラリーマンをやめて、自分で何かをするのだったら、これをいつも頭に入れておいた方がいいよ。」という内容だった。
正直なところ、当時はどういう意味なのかわからなった。
今となっては、メンズエステのママさんが、大手の整体チェーン店「R」や大手や薬チェーン店の「H」と取引のある社長さんを紹介してくれたので、ホームページ制作や広告動画を制作する仕事を頂いた。
それがきっかけで、中国や欧州から薬関係の製品や機械などを直輸入する仕事を頂くようになった。この販売輸入ルートを利用して、インドで作らせたネームプレート関係の製品を「材料」という名目にして、日本に直輸入する。国内で加工し中国市場へ「日本製」の製品として輸出しようと考えている。
『掛け算』とは?
長年輸出入の仕事の経験と英語は得意なので、インド人特有のブリティッシュ訛りの英語もよく聞き分けることができる。今年、夏には僕が現地に行くか担当者が日本にきて打ち合わせする予定だったが、コロナウイルスのために、現在、この件はペンディング中。
でも、この件がうまくいけば、ネームプレート制作の原材料から製造、完成、出荷までのプロモーション動画を制作し、プレート会社で利益の一部をつかって、「インド人系のメンズエステ」を日本でやればおもしろいではないか?とバカなことを妄想していた。
【日本店のメンズエステ】 VS 【チャイナエステ+韓国エステ+台湾エステ+タイエステ+インドエステ】みたいな。
D製紙会社の役員が言う「掛け算」とはこういうことかな?と自分なりに考えている。
仕事で東京に行ったとき、業界最大の求人会社「R社」で部長をやっている友達にことのことを話したら、
「まあ、あってるよ。『掛け算』ってそんな感じだよ。自分の得意なこと2つを掛け算して新しいものをつくるんだよ。」と言ってくれた。
「ただし、その2つの得意なことは最低でもどちらも10年以上続けていることでないとダメだよ! そうじゃないと、人に「得意」なんて言えない。」
なるほど。そういうことか。
会社をやめてから、自分の事業で何かトラブルがあった場合は、いつも顧問に助けてもらっているので感謝している。
でも、目の前の仕事、すぐお金になる仕事を紹介してくれるのは、エステのママさんたちだ。
そう考えると、ママさんに足を向けて寝ることはできない。『感謝の気持ち』、これが大切。
でも、そのときは自分自身のことを客観的にみることができない。
まともな判断できない
水曜日以外はほとんど毎日、「K」店に行ってKちゃんと会っていた。
僕はお酒を一切飲まない、飲めない体質。タバコも吸わない。賭け事もしない。一般的にはつまらない男だ。
Kちゃんもお酒を飲まない。タバコも吸わない。賭け事も嫌い。好きなのは読書。特に歴史と宗教が好きで、日本語の本を大量に読んでいる。世界の宗教については、Kちゃんから教わることもあった。僕も「歴史」の本は好きで昔からよく読むので、本を紹介してあげたりした。
一度、Kちゃんが日本語のアニメ「風の・・・」なんとかいう(名前忘れた)本を持ってきて、その本を教科書として日本語を教えて欲しいと言った。
あれには苦労した。マンガのセリフは主語なんてほとんど省いているので、登場人物の名前を補ってKちゃんに日本語を教えなければならない。
結局、その本で教えるのに夜11時から初めてから次の日の昼までかかってしまった。長時間だったが、Kちゃんは一生懸命にノートに書いていた。
僕はもう眠たくて店で寝てしまった。起きたら夕方になっていた。Kちゃんは昼に学校に行って、帰ってきて店の掃除をしていた。
Kちゃんとは、いつも一緒に心斎橋まで歩いて買い物に行ったり、外に食事に行ったり、店の台所で料理したり、日本語の勉強したり、毎日遊んでいると月日が過ぎるのは早い。
週に2,3回は店に泊まるようになり、家に帰らなくなった。
僕はこの時期、仕事をしなくなった。
僕が店でKちゃんと遊んでいるときは、Kちゃんも自分の仕事をしなくなった。店の仕事を、全部、従業員(中国人のセラピスト)にさせるようになった。
僕:「なぁ。こんなふうにいつも一緒に遊んでるのは嬉しいけど、Kちゃん、店長やろ。店のこと全部、あの中国人の子にさせて大丈夫? 日々の売上のお金、チェックしてる?」
Kちゃん:「大丈夫。あの子はしっかりしてるもん。」
僕:「でも、店のことで、あの子とケンカするやんか。」
Kちゃん:「今日はあの子の好きなものを買って帰るから大丈夫よ。」
道頓堀の「水かけ地蔵」
店は24時間営業なので、「夜が来たら寝る」という普通の感覚はKちゃんにはない。
夜中2時頃、「金龍ラーメンを食べに行こう!」ということになって、道頓堀に一緒に出掛けた。
途中、【南乃福寿弁才天】でお参りした。この神社は、飲み屋、風俗店など数多く立ち並ぶ大阪市中央区千日前1丁目のビル1Fの入り口付近に建立されている。
それから、金龍でラーメン食べて、
その後、「水かけ地蔵」に行った。
一緒に出掛けるときはいつも、自然と手をつなぐようになっていた。今思うと妙なことだけど。。。。
自分好みの友達が出来て有頂天になって、まともな判断ができなくなっていた。
今、ふり返って冷静に考えれば、この後に起こる事件の火種は、すでに火がついていたのだ。
気になって仕方がない
水かけ地蔵から店に戻る途中、日本の女性の名前のスナック「●●子」の看板をKちゃんは見て、「これ、わたしの名前。クラブでこの名前、使ってたの。」と言った。
前に聞いた名前と違っていたので、
僕:「〇〇子と違うの?」
Kちゃん:「それは、ラウンジのとき。」
僕:「ラウンジでも働いてたん?」
Kちゃん:「そうよ。お店で人気一番だったのよ、わたし。」
僕:「まぁ、そうだろうね。」
最強ボスキャラ「ゆきさん」
これだけ毎日あって長時間一緒にいるとお互いのことがよく分かる反面、あれ?前にKちゃんが言ったこととちょっと違うなあ?とか、
細かいことが少しづつ気になってきた。。。
いつもそばにいるから本人に直接、聞けばいいこと。でも、なぜが、それができない。実際、何回か聞いたこともあるが、Kちゃんは自分が言いたくないことは、僕の日本語が分からないふりをする。
まあ、誰でも言いたくないことはあるからなあ。僕も自分のことをKちゃんにすべて話してないから。
よし!自分独自のネットワーク(道頓堀付近の中国人・韓国人キャッチたち)の中で最強のボスキャラ、ゆきさん(仮称)に聞いてみよう。
ゆきさんならなんでもをよく知っている。
ゆきさんの携帯電話番号を知っているので、Kちゃんの個人的なことを聞いてみようと考えた。
【私の仕事】 忘備録(85)チャイエスのボスキャラ「ゆきさん」から情報入手 へつづく。。。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。
よい子の皆さまは読まないでくださいね。