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【映画レビュー】シビル・ウォー アメリカ最後の日

本日も読んでいただきありがとうございます‼️

そして初めての方、通りすがりの方、遊びに来ていただいてありがとうございます‼️
Amazonプライムで映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を見たのでレビューしていきます。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
それではいってみましょう!



どんな映画?

合衆国憲法で禁止されている3期目に途中した大統領に反発して19の州が分離独立し、そのうちのカリフォルニアとテキサスが連携した西部勢力とフロリダからオクラホマエリアが連合したフロリダ連合がアメリカ政府軍と戦闘を起こしているという内乱状態のアメリカ合衆国を舞台にした架空の近未来を描いた映画です。

その中で、従軍カメラマンのリーと記者のジョエルは14ヶ月もメディアに出ていない大統領にインタビューをするためにワシントンDCに向かいます。


誰が出ているの?

監督・脚本はアレックス・ガーランドさんが担当しています。アレックス・ガーランドさんは、「28日後...」の脚本、「28週後...」の制作総指揮、「ジャッジ・ドレッド」の脚本・制作、「エクス・マキナ」監督・脚本などを担当されています。

主役の従軍カメラマン、リー・スミスは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」、「スパーダーマン」シリーズに出演、そしてドラマ「ファーゴ」にも出演していた、キルスティン・ダンストさん、記者のジョエル役には、「エリート・スクワッド」、「グレイマン」に出演していたヴァグネル・モウラさんが担当。

サミー役には、「リンカーン」、「DUNE I」、「DINE II」に出演していたスティーヴン・ヘンダーソンさん、若手の従軍カメラマ、ジェシー・カレン役は、「パシフィック・リム」で注目されたケイリー・スピーニーさんが担当されています。


想像を超えた描き方

内戦を描いた映画は、主人公が戦争に巻き込まれた極限状態でどうその極限状態を脱していくかという部分に注目して描かれていくと想像していたのですが、全く違っていました。

従軍カメラマンと記者という、戦闘の場面に身を投じながらも第三者の視点から事実を捉えなければいけない立場からの視線を設定することで、映画を見ている人にも感情移入をしつつ、客観的に場面を見せるように映画いています。

加えて、単に政府軍と西部勢力並びにフロリダ連合という対立だけでなく、内乱から無関心であろうとする勢力や、自分たちの力で財産を守ろうとする私兵たちが略奪者に残虐な私刑を行うシーンが描かれることで、単にお互いの正義同士の戦いにとどまらず、実際に起こったとしたら起こり得る状況をリアルに描かれていると感じました。

一方、目的地を目指す過程で、無政府状態の場所を抜けていくときに、前述した惨たらしいシーンもあり、戦争の凄惨さをリアルに描いているのですが、ところどころアメリカの雄大な自然を背景にしたシーンやストップモーションで写した花などシーンなどが穏やかなBGMとともに挿入され、凄惨なシーンとのバランスをとるような描き方になっているのですが、これが逆に戦争の惨たらしさを際立てるような効果になっていると感じられました。

凄惨なシーンを積み重ねることで、戦争の無意味さなどを演出するという手法もあると思うのですが、そうしていないところに何か演出の新しさを感じました。


従軍カメラマン視点の意味

わたしが見落としていただけかもしれませんが、映画では大統領が単に3期目に突入したこと、それに19州が反発して合衆国から離脱して内戦に突入している、ことだけが情報として提供されていて、登場人物の中で、そのことについての良し悪しの議論はないのです。

あくまで、従軍カメラマンと記者の目線で物語が進んでいってあくまでドキュメンタリー映画のような感じで物語としてのエンディングはあるのですが、あくまで事実として提示されているだけのように感じました。

アメリカという国は、各州が自治権を維持しつつ連邦という形で国を形成していて、国民自らが戦って独立を勝ち取った国です。

その後、アメリカ国民の構成も多様化してきた中で、改めてアメリカに危機が訪れたときにどういった国民はどういった反応をするのか、ということをあえて、フラットに第三者目線で描くことで見ている人にどう思うかを問いかける形をとっているように思えました。

おそらく、日本人であるわたしが見て感じることと、アメリカ人の人が見た時の感じ方は大きく違ったものになるのではないかと感じました。

機会があったらこの映画についてどう感じたか聞いてみたいです。


まとめ

公開されたときには、大統領選もありアメリカではかなり話題になった映画で、わたしも楽しみにしていました。

描き方も特徴的で、フィックションでありながらもドキュメンタリー的にとっていたのは、わたしとしては新しい形の表現だったように感じ印象に残る作品でした。

スキッと矛盾なく終わる映画は見ていて爽快感がありますが、なんとなく引っ掛かりがある映画は、記憶にも残りますし後々考えさせることもあり、それはそれでいいですね。

アレックス・ガーランドさんは、現在は「28年後...」も制作中ということなので楽しみですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今回は以上になります。

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