【映画レビュー】「哀れなるものたち」
本日も読んでいただきありがとうございます!
「哀れなるものたち」を見たのでレビューをしていきたいと思います。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
それではいってみましょう!
どんな映画?
ゴッドウィン・バクスター(通称:ゴッド)は、外科医として活動をしながら研究者としても活動を行っています。
彼は、知能の発達が遅れている娘のベラ・バクスターの研究をしていて、その研究の助手にマックス・マッキャンドルスを選びます。
マックスは、ゴッドから彼女の食べたものや、覚えた言葉を記録するように言われて記録をしていきます。
マックスは、ゴッドと彼女とともに生活をともにしていく中で、ゴッドからベラの正体について知らされます。
誰が出てるの?
「籠の中の乙女」「女王陛下のお気に入り」などを監督したヨルゴス・ランティモスの監督作品です。
脚本は、「女王陛下のお気に入り」などの脚本を執筆したトニー・マクナマラさんが担当されています。
主人公であるベラ・バクスター役に エマ・ストーンさん。彼女は、「アメイジン・スパイダーマン」でグエン・ステイシー役や、「ラ・ラ・ランド」にも出演されています。
研究所助手のマックス・マッキャンドルス役には、マーク・ラファロさん。
ベラの父親ゴッドウィン・バクスター役にウィレム・デフォーさんです。彼は、「プラトーン」、「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」や「スパイダーマン」シリーズで、グリーン・ゴブリンなどを演じていて、非常に幅の広い役を演じられている役者さんです。
独特の世界観に惹きつけられます
この物語は、ロンドン、パリなど誰でも認識できる都市名が出てくるのですが、基本的に架空の世界の話になっています。
バクスター家で飼われているペットがかなり変わっています。
ブルドッグの頭を持つニワトリや、アヒルの頭を持つ犬、犬ように吠えるニワトリなど出ててきたり、一見馬車に見える自動車なども登場するところを見ると、テクノロジーなどもいつの時代を想定しているのかがわからないようになっています。
また、衣装も一見レトロに見えるデザインなのですが、斬新さも感じさせるデザインの衣装で、世界感の重要な要素になっています。
加えて色使いも非常に独特で、絵画のようなシーンはとても印象的に感じました。
ベラ・バクスターの成長物語
この物語は、ベラ・バクスターがこの世に送り出され、父親によってずっと家の中でしか生活をしていなかったところを、色男のダンカン・ウェダバーグの誘いをきっかけに、外の世界を知りながら、自我を目覚めさせていくお話です。
最初に登場したベラは、歩くことにも少し不自由なところがあり、言葉もほとんど喋ることができなかったのに、行く先々で色々なことを経験することで、しっかりと喋ることができるようになり、さらには自らの考え方も確立していくという彼女の成長していく姿をエマ・ストーンさんが素晴らしく演じています。
カメラワークにもこだわり
この映画は、モノクロ、カラー、魚眼、時々穴から覗いたようなアングルを使用したりと様々なカメラワークを採用しています。
正直、初見ではこのカメラワークの使い分けの意味がよくわかりませんでしたが、ベラの視点の違いなどの意味が含まれているのかもしれません。
まとめ
2時間強と長い映画でしたが、それを感じさせないくらい集中してみられた映画でした。
ベラの破天荒なキャラクターが、次にどんな行動を起こすのか見届けたいという思いが芽を離すことを許してくれませんでした。
父親のゴッド、ダンカンなど個性的なキャラクターも多く、とてもいい映画だったと思います。
今回は以上になります!
最後まで読んでいただいてありがとうございました!