最後のkissはタバコのフレーバーがした
この歌詞聞いた時、なんか強烈に胸に届いてきました。
言葉が映像とか記憶まで載せて迫ってくるような。
香りを言語化することで確実に存在するものにするような。
不確実な香りのようなものがどうして人の感情に深く入ってくるのでしょうか。
タイトルの歌詞のように香りは記憶に作用するからなのだと私は考えています。
この歌詞の続きはニガクて切ない香りとなる。
苦さは味覚、そして切ないというのは心情であり香りの表現としては実は不確かなのかもしれません。
そこに対し、誰も疑問を挟むことはないほど香りというか嗅覚はその心情を代替出来るモノになる。これが香りの魅力なのだと思います。
今の記憶を香りに真空パックしておく
香り(アロマオイル)を2〜3滴、ウッドディフューザーへ垂らすことで朝のスイッチを入れる。
その時の気分に併せ柑橘系やミント系など使い分けるのですが香りを漂わせることでリラックスを味わうとともに時を経ると今のこの香りがこの現在の記憶を呼び戻す。
そんな効果があることを想像しながら使うようにしています。
私にとっても生きていてもっとも大きな経験となった世界を巻き込んだパンデミックを私はどのように乗り越えたか。
そんな記憶を香りはきっと蘇らせてくれる。
そんな期待と共に今、香りと共に生活している。
香りに込めた想い
香りは記憶を司る。
だから誰の記憶にも働きかけ感情を動かす。
「懐かしいにおいがしたすみれの花時計」にその当時の相手への感情を乗せています。
香りが恋愛初期の初々しい心情を蘇らせる。
香りは記憶に強く働きかけます。
その甘酸っぱい失恋はドルチェ&ガッバーナの香水のせいだと歌って大ヒットしたのも記憶に新しい。
今、技術がどんどん発展していき、どんな遠隔地であれ映像で繋がるし、遺伝子の組み替えなどは牛を生み出しクローンの牛肉を食べる。
ドローンは撮影から始まり今は人の移動も可能にする。
人は宇宙に旅行する時代ももうすぐだ。
VRの技術もどんどん進化し仮想の世界は拡がっていく。
しかし、現実化しない技術もある。
私たちはどんなに願っても青春時代に帰ることは出来ない。そう、タイムマシーンはないのだ。
タイムマシーンとしての香り、そして音楽
タイムマシーンはないのだが、私たちを懐かしいその時代に戻してくれる唯一無二の手段がある。
それが香りだ。
香りはその時代に確実に戻してくれる。
恋焦がれたあの人の香水がどこかで香ったらきっとその時代に一気に引き戻してくれる。
そんな力を香りは持っている。
タイムマシーンとなってくれるのだ。
そして音楽だ。
音楽はいつでもその時代を切り取っていていつでもその時代に戻してくれる。
五感の中でも特に音と香りはそんな力を持っている。
だからとても魅力的なのだ。
そんなロマンティックな香り。
タバコのフレイバーもそう思うとなんとも美しいものに変わってはくれないだろうか。
タバコの匂いのシャツにそっと寄り添ってはもらえないだろうか。
今回の記事のテーマとなった曲『First Love』を歌っている
宇多田ヒカルさんの曲はこちらからも視聴可能です ↓