KAZ | ホテルエンタメを創る会社の代表

「インプットの量がセンスになる」 センス、演出力を高めるためのインプットをつぶやきます。 ホテルのブランディング、ホテル空間の演出をする会社の経営者。ホテルのBGMシステムの設計やウェディングミュージックのキュレーションもしています。https://bit.ly/3BEVmxI

KAZ | ホテルエンタメを創る会社の代表

「インプットの量がセンスになる」 センス、演出力を高めるためのインプットをつぶやきます。 ホテルのブランディング、ホテル空間の演出をする会社の経営者。ホテルのBGMシステムの設計やウェディングミュージックのキュレーションもしています。https://bit.ly/3BEVmxI

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

ホテルはもっとエンタメをそして文化を

ホテルとは泊まるためのものであるか。 この問いについてずっと考えています。 その答えは否です。 私の場合には。 私のホテルの原体験は幼少期まで遡る。 何か大きくて他所行きでキラキラとしていて。 そう言ったものの象徴であったと思います。 槇原敬之さんと松本人志さんが共作で作った曲、チキンライスにおいてホテルは高級そのものを表す場であり体験そのものでありました。 「赤坂プリンス押さえとけ。スイートとまではいかないが。」と。 私は知らない時代、日本経済が繁栄を謳歌

    • ホテルの想いを紐解き100倍ホテルステイを味わう

      ヒルトン京都が2024年10月10日に晴れてグランドオープニングとなりました。 そのセレモニーとパーティーの演出に関わらせてもらうこととなり我が社から特別チームを組んで演出に向かうことになりました。 セレモニーでは登壇者が順に糸巻き機に組紐を通していき、「つながり」を表現する演出で幕開けとなりました。 仕事を通して知ったこのホテルについてご紹介したいと思います。 まず演出を考える上で興味深かったキーワードの「京都SYNAPSE(シナプス)」「ORIMONO」そして「L

      • クリエイティブを集結させ、生み出される化学反応の面白さ

        地方発のホテルエンタテインメントを創るという試みで始まった花鳥風月はホテルオークラ福岡さんのご支援のおかげで第4回目を迎えることとなりました。 この花鳥風月はJazz×和太鼓×クラシックという普段はなかなか交わらない音楽が重なって生まれる化学反応を楽しめる空間となっています。 花鳥風月という名が示す通り”日本の美しい四季”もテーマとなっています。 今回は花鳥風月、豊穣の音ということで秋の収穫を祝うステージとなり、その収穫を祝ってきた日本の”祭”がテーマとなりました。

        • 秋のJAZZの名曲を海野雅威さんセレクトで楽しむ

          秋のJAZZの名曲と言えばAutumn In New York(オータム・イン・ニューヨーク)そしてAutumn Leaves(オータム・リーブス) オータムリーブスはシャンソンの名曲ですが、多くのジャズメンに演奏される曲です。 今回のJAZZ JACK、JR九州ステーションホテル小倉の秋のジャズの名盤セレクトにもこの2曲を海野雅威さんセレクトで様々なバージョンで楽しめます。 オータム・イン・ニューヨークはビリーホリデイのバージョンで聴きましたが彼女の声の魅力は唯一無二

        • 固定された記事

        ホテルはもっとエンタメをそして文化を

        マガジン

        • ホテルエンタテインメントを考察する
          18本
        • 音楽を考察する
          16本
        • 地方・伝統を考察する
          9本
        • 音による旅を考察する(BGM Tourism)
          9本
        • 日々の”問い”を考察する
          12本
        • ウェディングミュージックを考察する
          9本

        記事

          ワインと生ハムとフードと音楽で夏を味わう 〜THE BASICS FUKUOKA「THE SCENE」〜

          THE BASICS FUKUOKA にMaceration a Musique(マセラシオン ア ミュジク)が帰ってくる。 THE BASICS FUKUOKAが以前のハイアットリージェンシー福岡からリブランドされ誕生した際に始まったのがカルチャーとライフスタイル、人と世代をクロスオーバーさせるコミュケーションスポットをイメージし「THE SCENE」と名付けたイベントでした。 THE SCENEは今回で第4回目を数えますが第1回目が今回帰ってくるMaceration

          ワインと生ハムとフードと音楽で夏を味わう 〜THE BASICS FUKUOKA「THE SCENE」〜

          ホテルをJazzでジャックする -2024 Summer-

          海野雅威さんとスタートしたJR九州ステーションホテル小倉をJazzでジャックする試みの第2弾、2024 Summerがスタートしました。 夏に聴くJazzの名盤も春とは少し趣向が変わり、より高揚感を得るワクワクするアルバム構成となっております。 今回は厳選の5枚になっています。 The Three Soundsはジーン・ハリスによるピアノトリオ。 踊り出したくなるようなスウィング感のあるジャズトリオでジャズ初心者に楽しんで欲しい1枚になってます。 Miles Dav

          ホテルをJazzでジャックする -2024 Summer-

          ホテルをJazzでジャックする -2024 Spring-

          ステーションホテル小倉の宿泊者専用ラウンジがオープンしました。 この専用ラウンジではアナログレコードで本物のJazzを楽しんでもらうというコンセプトで空間演出を行いました。 ただアナログのレコードを置く…に止まらずよりJazzに親しんでもらうために選んだキュレーターはNYで活躍するJazz Pianistの海野雅威氏。 海野さんが季節ごとに聞いて欲しいレコードを選び、このステーションホテル小倉をJazzでJackしていきます。 2024 Spring Selectio

          ホテルをJazzでジャックする -2024 Spring-

          ホテルをJAZZでジャックする

          JR九州ステーションホテル小倉に新しくゲストラウンジが生まれました。 フランス語で”駅の上”を意味する De La Gare(ドゥ ラ ガール) このラウンジには新たな演出としてアナログレコードの良い音を浴びてホテル体験を一段上質にすごして欲しい。 そんな思いが込められました。 そしてこの空間、ただレコードが置かれるだけではなくキューレーター(レコードを選んでくれる人)と組むことになりました。 それが海野雅威さんです。 そんな海野さんに季節に合わせたJAZZの名盤

          やっぱりホテルに”JAZZ”は似合う

          ”JAZZ”を殺したのはBGMである。 私もこの意見に一定の賛同を示す人間ではあります。 確かに日本ではどこに行ってもBGMが流れている環境なのかもしれない。 そしてBGMと言えば猫も杓子もJAZZが流れている環境はいかがなものかと私もそう思う。 そんな時であるJR九州ステーションホテル小倉に新しいクラブラウンジのようなスペースを作るという話が浮上し、その空間をどのようなものにするかというブレストの場に参加させていただいた。 JR九州ステーションホテル小倉のラウンジ

          やっぱりホテルに”JAZZ”は似合う

          ホテルのサステナブルを考える

          A NEW STANDARD GOOD EXPERIENCE 〜旅のはじまりは、新しい体験から〜 ライフスタイルホテルTHE BASICS FUKUOKAのコンセプトは… A NEW STANDARD GOOD EXPERIENCE 〜旅のはじまりは、新しい体験から〜 となっています。 私も会社を運営するにあたって、大切にしていることはNEW EXPERIENCE =新たな体験を生み出すことです。 こちらのホテルではイベントを通したホテルブランディングに関わらせても

          ホテルのサステナブルを考える

          JAZZが時を経て繋いでくれたもの

          私は創業以来”JAZZ”が軸になる会社に所属し今は代表を務めています。 創業以来、25年に亘り一流のJAZZマンを東京から集めホテルのバンケットでJAZZのフェスティバルを福岡・博多の地で行ってきました。 そのイベントはスゥイングジャズの名曲からSing Sing Sing Summer Jazz Sessionと名付けられました。 クラリネットの名手、北村英治さんやドラムはジョージ川口さん、猪俣猛さん、ベースは荒川康男さん、そしてブルースカイオーケストラや前田憲夫さん

          JAZZが時を経て繋いでくれたもの

          リゾートを人生のサードプレイスに ~奄美大島~

          ホームをつくる ~第3の故郷~ 私は年に1度の休暇は決まって奄美大島にしています。 妻が生まれ育った場所であることで私の第二の故郷となりました。 これは幸運だったと思います。 そんな理由で妻の実家というホームではあるのですが、実家に泊まるだけではなく、毎年様々な宿泊施設を予約して場所を変えて奄美大島を堪能するようにしています。 私のようにリゾート地に実家がなくてもお気に入りの場所や宿泊施設を決めてそこを拠点に動けばその旅行地は第3の故郷(自分の故郷、パートナーの故郷

          リゾートを人生のサードプレイスに ~奄美大島~

          ホテルをイベントでブランディングするということ

          ホテルは経年優化する ”The Basics Fukuoka” もともとは1993年にハイアットリージェンシー福岡としてデビューしたホテルです。 私はこのホテルのバンケットの演出に関わらせてもらっていたご縁で長くお付き合いさせてもらって来ました。 このホテルが2020年よりリブランディングすることになり、社長そしてGM(ホテル総支配人)に対して、新しいブランドのためのイベントや演出を提案するチャンスをいただきました。 その際、このホテルの躯体や良いものを残しながらブラ

          ホテルをイベントでブランディングするということ

          地方×ホテル×エンタテインメント ホテルオークラ福岡「花鳥風月」

          地域に根ざしたホテルエンタテインメントを創り出す。 私がこの業界へ足を踏み入れてからずっと感じてきたことです。 “地方が持つ文化の豊かさ”を文化の発信地としての役割も担うホテルから発することが出来ればよりホテルにおける体験は豊かになると考えています。 旅の楽しみもより広がりホテルの魅力も高まる。 そう感じたのが始まりでした。 旅へ行くと地の物を食すのが楽しみとなるように地のエンタメを楽しめるそんな空間がホテルにあっても良い。 そう信じてきました。 そして今回ホテ

          地方×ホテル×エンタテインメント ホテルオークラ福岡「花鳥風月」

          インバウンドに向ける地方独自のエンタメ

          海外の事例を元にホテルエンタメを紐解く 地方独自あるいは国独自のエンタテインメントと言えばハワイでフラダンスやファイヤーダンスのようなものを想像すると思います。 ラスベガスではイリュージョンやシルクドソレイユのショーなどがそれに当たると思います。 海外に出るとホテルを起点にエンタテインメントを予約して場合によってはそのままホテルでショーを楽しむことも出来ます。 それを日本に置き換えて考えた時、日本には以前からナイトエンタテインメントが不足していると言われて来ました。

          インバウンドに向ける地方独自のエンタメ

          エンタメのイノベーションを生み出すために

          イノベーションとは新結合である。 シュンペータという経済学者が残した言葉で、イノベーションとは一般的に”革新”と訳されるケースが多いのですが、私は”新結合”であると考えています。 私は大学、大学院を通し化学を専攻してきたので”結合”といえば化学反応そのものであるし、非常にしっくりきます。 つまり私は、学生時代からこの”新結合” [イノベーション]に触れてきていたのです。 自分の中に”化学”というベースが培われているため、仕事においてもそれを軸に考察することが多く、エン

          エンタメのイノベーションを生み出すために