地方発のエンタメの可能性への挑戦 #1
地方発で様々な取り組みが注目されていき地方の魅力に注目が集まってきている昨今ですが、そんな地方の魅力の中で私が挑戦してみたい分野があります。
その一つはホテルエンタテインメントの可能性を地方発信で行うこと。
ホテルエンタテインメントに限らず地域地域で活況なエンタテインメントは基本は東京発信です。
東京の全国系大手メディアを通し発信されるエンタテインメントは音楽にしても舞台にしても東京で製作されたものの地方公演になっているのだと思います。
アーティストやパフォーマーを志す人たちも東京へ出てその可能性を模索するのは当然のことだと思います。
ところがビジネスの世界を初め政治、スポーツなど様々なカテゴリーで地方発信に成功し始めています。
全体のトレンドが地方回帰の中でエンタテインメントも地方発でよりクオリティの高いもの、あるいはその地域の特色をより反映したものが出てくるべきだそんなことを感じていました。
時を同じくして筑紫珠楽さんという博多の伝統芸の継承者から25周年の公演を一緒に作り上げないかと声を掛けてもらいました。
そしてその公演の地も私が仕事に取り組むホテルでということでした。
これは本当に嬉しいことでした。
ホテルで行われるエンタテインメントにずっと携わってきた私としてはホテルには新しいエンタテインメントが必要であると思っていました。
地方を代表するホテルにおいてその地域にずっと愛されて歩んできた伝統芸、その伝統芸の伝承者と新しいエンタテインメントを生み出そうという話でした。
コロナ禍においてエンタメはずっと苦しんでいました。
その中で当然、私も私の会社の仲間も同様に苦しい時期を過ごしてきたわけですがこの2年を越える長い期間を経て生まれる集大成にしたいと強く思うようになりました。
ホテルエンタテインメントとは何か。
この”問い”について考察するのが私の仕事であったように感じます。
この仕事を始めた社会人スタートの頃、ラスベガスへ行きました。
初めてのラスベガスです。
日本でラスベガスのマジックショーを実施するために現地のマジシャンのショーを見るのが目的でした。
マジックにも感激したのですが、それよりも何よりも街全体がエンタテインメントに溢れていること。
そしてホテルごとに競うようにエンタテインメントショーが行われていること。
まさにエンタテインメントの街。
そう感じたタイミングでした。
ホテルごとにそのホテルの特色を出せるようなショーがあったらワクワクしないだろうか。
そんなことを妄想して来ました。
東京のエンタテインメントやラスベガスのような欧米のエンタテインメントを見せるだけではなく、地域の魅力をアピールできるようなエンタテインメント。
そんなものがあったらもっとホテルの在り方が変わっていくのではそんな風に感じました。
このコロナ禍で地方回帰そしてマイクロツーリズムという近場を旅するという新たな動きがこの地方のエンタテインメントに追い風になる。そう感じました。