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JAZZが時を経て繋いでくれたもの
私は創業以来”JAZZ”が軸になる会社に所属し今は代表を務めています。
創業以来、25年に亘り一流のJAZZマンを東京から集めホテルのバンケットでJAZZのフェスティバルを福岡・博多の地で行ってきました。
そのイベントはスゥイングジャズの名曲からSing Sing Sing Summer Jazz Sessionと名付けられました。
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クラリネットの名手、北村英治さんやドラムはジョージ川口さん、猪俣猛さん、ベースは荒川康男さん、そしてブルースカイオーケストラや前田憲夫さんのウィンドブレイカーズなどビッグバンドも参加して華やかなホテルエンタテインメントをプロデュースして来ました。
その際のピアノ兼音楽監督が世良譲さんでした。
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私も音楽業界へと進み自分のマネジメントするアーティストとともにそのSing Sing Singへ参加するのはこのイベントが開催され20年以上が過ぎた頃でした。
私にとっても会社にとっても非常に大切だったSing Sing Singでしたが惜しまれつつも25回でその幕を閉じました。
その後は大規模なイベントの開催はなくともホテルエンタテインメントの軸としてJAZZイベントに関わってきました。
そんな中、コロナ禍においてひとつの悲しいニュースを目にします。
NYでヘイトクライムにより現地の若者たちが日本人ピアニストに暴行を加え大怪我を負わせるというニュースでした。
同じ日本人であることで非常に胸を痛めたニュースでしたが、私はそのニュースで”世良譲”さんが晩年最も期待を寄せていたピアニストがその被害に遭われた海野雅威さんと知ります。
お恥ずかしながらそのニュースを見るまで海野さんのことを存じなかったのですが、ニューヨークに単身渡り、ジャズ・ピアノの巨匠ハンク•ジョーンズ、テナー・サックス&フルートの巨匠フランク•ウェスにも世良譲さん同様、晩年最も期待を寄せていたピアニストは海野さんだと言わしめるほど世界的に活躍されていました。
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私はこのニュースを通しCDをすぐに聴きます。
そしてすぐに魅了されました。
アフロビートでブルースで、でも繊細でオーセンティックな部分もありどこか懐かしい、そんな印象を受けました。
海野さんの名前を挙げたレジェンドたちが彼に大きな期待を寄せた意味がとても分かる気がしたのです。
もう絶対に生で聴きに行きたいと感じ、今年6月に名古屋で初めてのライブのステージを観ることが出来ました。
共演は林正樹さん。
ツインピアノでの公演でした。
お二人とも素晴らしいピアノでした。とりわけ海野さんの初めての公演がとピアノだけのステージで純粋にピアノの音色に集中できたことがとても良かったと感じました。
繊細なタッチの中で圧倒的に表現される世界を感じられたからです。
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そして今年2度目の彼のステージはNYのジャズトリオというオーソドックスなスタイルということで名古屋のツインピアノとは違いリズムセクションとのジャズスタイルで音にどっぷりと浸かることが出来ました。
前日に地元福岡のラジオで伝えていた「ジャズを聞くスタイルはとにかく自由でいい」というコメントさながらお酒を何杯も飲みながら心地よい酔いとともに海野トリオが奏でる世界を堪能しました。
今回は私のホテルエンタテインメントの企画の思いをお伝えするため海野さんとお会いし少しお話しすることも出来ました。
ジャズ・ピアノ界の巨匠世良譲さんは、晩年どんなに辛い身体の状態でもそれを一切感じさせることなくステージに上がられていました。
それでも、万が一、ピアノを弾けない状態となった時は、海野さんがピンチヒッターとしてステージに立てるよう、世良さんのツアーに帯同し楽屋に控えていた、という話を海野さん御本人から聞くことが出来ました。
きっと私たちが行っていたホテルエンタテインメントSing Sing Singの会場にもいらしたのだと思います。
そんなことを今回、ご本人のお話から知ることができ、勝手に強いご縁を感じたりもしました。
ホテルエンタテインメント、そしてJAZZ。私にとって仕事を行っていく上でとても大切な要素となっています。そして音楽、仕事を通してこんな素晴らしい出会いやエピソードに接することが出来る。
そんなことをあらためて感じました。
創業からやって来たホテルエンタテインメントが時を跨ぎ私の代でこのようなご縁を繋いでくれる。それがJAZZだったというのが何ともドラマティックで思わずスゥイングしたくなるエピソードであると一人感動しました。
いつか近いうちに海野さんと音楽を通した企画を実現出来る日を楽しみにしておいてください。
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