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生米からつくる「桜とろろ粥」のレシピ

とろろといえば卵黄や青のりを合わせることが多いですが、思わず「わあ〜♡」と笑顔になれる、桜のとろろはいかがですか?

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青い器に盛りつければ、まるで春の空に浮かぶ白い雲と、満開の桜!

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桜の塩漬けの戻し汁をおかゆに混ぜ込むため、隅々まで桜の風味が満開です。

スイーツに使うことの多い桜の塩漬けですが、よくよく考えてみるとお味的には梅干しに近いです。材料に梅酢が入っているものが多いからですね。「梅干しとろろ」に、桜スイーツでおなじみのあの桜の風味をプラスしたものが「桜とろろ」という感じです。ね、おかゆに合いそうでしょ。

桜の塩漬けは、富澤商店(TOMIZ)さんなどで400〜500円ほど。おかし作りの材料コーナーにあることが多いです。

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送料分高くはなりますが、ネットでも手に入れることもできますよ。


笑顔も満開「桜とろろ粥」

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生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。

記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!

【 材料 】(2人前)

 ▶︎ 生米        ・・・1/2合
 ▶︎ 水         ・・・700ml
 ▶︎ 桜の塩漬け     ・・・10g〜20g(5枝くらい)
 ▶︎ 長芋(大和芋、山芋)・・・1/2〜1本
 ▶︎ 塩         ・・・少々
おこのみで
 ▷ お醤油

【 レシピ 】

①厚手の鍋によく研いだ米、水700mlを入れる。

②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
桜の塩漬けをさっとすすぎ、大さじ3(分量外)の水に浸しておく。

③お鍋が沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で弱火に30分かける。

<桜のとろろを作る>
桜の塩漬けを刻む。長芋の皮をむき、半分をすりおろし、残りの半分を角切りにする。刻んだ桜の塩漬けと長芋をあえる。

④桜の塩漬けの戻し汁を加え、塩で味をととのえる。
鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
フタをして10分蒸らす。
器に盛りつけ、桜と長芋の和え物を上にのせたら、完成!

【 つくりかた (写真つき)】

ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!

①準備

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水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米水700mlを入れます

お鍋は土鍋、片手鍋、両手鍋など、フタつきのものならなんでもOKです!なるべく厚手のもののほうが焦げつきにくくておすすめです。

今回は、宮崎製作所ジオの片手鍋18cmを使用しました。

②中火

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用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。

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桜の塩漬け(10~20g)をさっとすすぎ、大さじ3(分量外)の水に浸しておきます
桜の塩漬けは「塩漬け」という名前なくらいなので、そのままだとしょっぱすぎて食べられたものじゃありません……!表面の塩を洗い流し、お水につけて塩抜きをします。

ちなみに今回は桜の塩漬けの大半を刻んでしまうので、形の崩れたイマイチなものを優先的に選ぶと良いです◎

③弱火

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お鍋がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。

吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。

桜のとろろをつくる

この間に、桜のとろろを作ります。
簡単に言ってしまうと、桜の塩漬けを刻んですりおろした長芋と和えるだけです。

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まず、桜の塩漬けを細かく刻みます
このとき、塩漬けをつけておいた水は捨てずに取っておきます。最後に飾りつける桜も2つ、刻まずに残しておきます。

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長芋の皮をむきます
今回は長芋の白さを生かすために皮をむくことにしました。

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半分をすりおろし、残りの半分を角切りにします
短くなって、すりおろすのが怖いな〜と思ったら、その部分は角切りにしてしまうと良いです。シャキシャキ食感ととろとろ食感の両方がたのしめます。

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刻んだ桜の塩漬けと長芋とあえます
粘り気が強い場合は、大さじ1〜2ほど水を加えます。桜とろろの完成です!

④仕上

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30分弱火にかけたら、桜の塩漬けの戻し汁をお鍋に入れ、お塩(少々)で味をととのえます。
桜とろろにお醤油をかけながらいただくので、味は薄めの方が良いと思います。桜の塩漬けの塩っけとのバランスを考えつつ、調節してください。

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全体を混ぜて、火を止めます
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。

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10分間、フタをして蒸らします
しっかり蒸らし時間を確保することで、ふっくらとしたおかゆに仕上がります。

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蒸らしが完了したら、器に盛りつけて桜とろろをかけたら完成です!お好みでお醤油をかけて召し上がれ。

わあ〜♡ 春爛漫!

おかゆの蒸気に乗って、桜の香りがふんわりと広がります〜…!

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あったか・つめたな感じで食べてもおいしかったですし、おかゆに混ぜ込んでも絶妙なおいしさでした〜…!

桜の塩漬けの塩っ気を堪能したら、ぜひちょこっとお醤油をたらしてみてください。

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キリッとさが加わり、これまたいい感じです。

ちなみに、桜に含まれる「クマリン」という成分には、鎮静効果・リラックス作用、そして抗菌作用があるそうです。(くまりん……成分の名前までかわいい……)

とろろの抜群の栄養価の高さ、滋養強壮効果は薬として用いられるほどなので、桜とろろをいただけば心も身体も整うはず◎

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見た目よし、香り良し、そして栄養価も100点満点!

たいへん美味しゅうございました。


桜粥シリーズ

桜の塩漬けを使ったおかゆはどれも最高においしいです。

シンプルな「桜粥」

もち米で炊けば、お餅のようなもち米の甘みと、桜の塩漬けの絶妙な風味を満喫できます。

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こちらもおすすめ「桜えんどう粥」

和菓子に使われる「うぐいすあん」の原料はえんどう豆ですので、桜の塩漬けとの相性の良さはお墨付き◎ 

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緑の小鳥が桜に遊びにきているようでかわいいですよね〜お気に入りのおかゆです。

お腹の中まで春仕様!ぜひ、お試しくださいね。


今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!


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