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生米からつくる「なめこ粥」のレシピ

「え〜…なめこ粥〜?なめこといったらお味噌汁一択でしょ〜」と、侮るなかれ。なめこのねばねばでとろみが増して、おかゆがじゅるりん。歯ごたえがコリコリ。ちゅるんと食べられるのに、おなかにすとんといい感じ。

なめこをおかゆにすると、味噌汁のように流し込むことなく、しっかりとなめこを堪能できるのです。

ところで、なめこってどうしてあの粘り気があるのかをご存知ですか?

身体が小さななめこは、あのねばねばで自分の身体を守っているのだそうです。ねばねば成分に覆われることで、寒さや身体の乾燥から身を守り、きのこの成長に欠かせない「じめっとポカポカ」の環境を維持しているんですって!すごい!

人が体調を崩した時も、「じめっとポカポカ」が大切です。乾燥を防ぎ、身体を温めて、きのこのようにじ〜っ。

花粉症にも「じめっとポカポカ」は大切です。鼻づまりによって口呼吸に、そして喉が乾燥して痛みが……というつらいパターンはよくある話だそうで。乾燥させない・冷やさないは、かなり有効な花粉症対策です◎

なめこちゃんを見習って「じめっとポカポカ」、めざしましょう。


ねばねばちゅるりん「なめこ粥」

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生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。

記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!

【 材料 】(2人前)

 ▶︎ 生米    ・・・1/2合
 ▶︎ 水     ・・・700ml
 ▶︎ 和風だし  ・・・小さじ1
 ▶︎ なめこ   ・・・1袋
 ▶︎ 塩     ・・・小さじ1/2
 ▶︎ 醤油    ・・・たらり
おこのみで
 ▷ 長芋の千切り、青のり、わさび

*「水+和風だし」の代わりに、お好みのだし汁700mlでもOKです◎

【 レシピ 】

①厚手の鍋によく研いだ米、和風だし、水700mlを入れる。

②鍋を中火にかける。このときフタはしない。

③鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、弱火に30分かける。
タイマーが残り5分になったら、さっと洗ったなめこをお鍋に入れる。

④塩で味をととのえ、鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。
フタをして10分蒸らす。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成!
醤油をたらりとかけて、召し上がれ。

【 つくりかた (写真つき)】

ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!

①準備

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水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、和風だし(小さじ1)、水700mlを入れます

お鍋は土鍋でもOKです!大きめのお鍋の方が吹きこぼれにくいので、十分な大きさのある土鍋をご用意ください。また、雪平鍋など薄手のものは焦げ付きやすくなるので、全体的に火加減を弱めにしてください。

②中火

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用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。

③弱火

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表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。

吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。

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タイマーが残り5分になったら、さっと洗ったなめこをお鍋に入れます
きのこ類は基本、洗わずに調理するとされていますが、なめこはささっと洗います。粘り気があるため汚れが取れにくいうえ、パックの中でネバネバ成分が蒸れて、酸っぱい感じの香りになってしまっていることがあるためです。ザルにあけて流水でさささ〜と流す程度でOKです。

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混ぜ込むと粘り気がですぎてしまうので、おかゆの上にのせる感じにします。なめこを入れたら再びフタをします。

④仕上

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30分弱火にかけたら、お塩(小さじ1/2程度)を入れて全体を混ぜて、火を止めます
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。

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ここから10分間、フタをして蒸らします
しっかり蒸らし時間を確保することで、よりふっくらとしたおかゆに仕上がります。

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蒸らしが完了したら、お好みの具材とともに器に盛りつけて完成です
お醤油をたらりとかけて、召し上がれ

あら〜なめこちゃん、かわいい!

あっさりとしたさわやかな和風系にまとめたかったので、千切りにした長芋、わさび、青のりをトッピングしました。

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特に「わさび」のツンとした香りは、やさしいやさしいなめこ粥のいいアクセントになっていました。

香りがたちますし、辛味がモヤっとした頭をシャキッとさせてくれて、いい感じです。


今回は少し味を薄めに仕上げているので、ぜひお醤油をたらりとかけながら召し上がってください!

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たら〜り。(…というシーンを撮るつもりがちょっと失敗。笑)

素材の香りを生かしつつ味に変化をつけられるので、ちゅるっとした食べ応えと相まって、どんどん次の一口がほしくなる感じ。

ああ、おいしい…!


きのことおかゆ、ねばねばとおかゆ、どちらも最高ですものね……なめこちゃんも例に漏れず。

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あっという間に食べちゃいました。

ああ、おいしかった〜!


なめこ=日本の味?

長期間、海外に住んでいた方と話していた時のこと。

日本を離れて一番恋しかった食べ物は何でしたか?と聞くと、

「とろろとなめこ……!納豆は手に入るんだけどね……あのネバネバが恋しくて恋しくて…」

との回答が。

ものすごくグルメな方で、日本でもほぼ外食の生活をしていらっしゃると聞いていたので意外で。(「おいしい寿司」!とか想像していたので)


このお話を伺って味をしめた私は、海外暮らしが長い方へのプレゼントは「なめこの缶詰」!

みなさん

「うわ〜〜〜〜〜!缶詰あるんだ!ネバネバ〜〜〜〜!これどこで売ってるの!?もっと買って持って行きたいんだけど!」

と、超喜んでくださいます。笑


他にも、とろろの素や、

なめたけ。

このあたりは、すこぶる打率が良いプレゼントです。

滞在されている地域やその方のお好みにもよりますが、海外生活が長い方へ「保存の効くネバネバ食品のプレゼント」、おすすめです。笑



今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!


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