生米からつくる「そらまめ粥」のレシピ
そらまめ粥のレシピをアップデートしました!
ぜひ以下の記事をご覧ください。(2023/05/11追記)
一年でわずかな時期だけ出会える!さやつきのそらまめを使った、春らしいおかゆをつくりました。そらまめは空に向かってツン!とさやをつけることから「空豆」と名付けられたそうです。素敵ですね〜。
そらまめをおかゆにすると、おかゆの蒸らし時間にそらまめも蒸らされて、甘みがぐっと増します。ほくっと感も最高です。やっぱり、むきたてのそらまめもおいしさは格別です。
たしかに冷凍のそらまめを使えば、すぐにできちゃいます。
でも、そらまめが育つさまを想像したり、
そらまめの皮の厚みにおどろいたり、
そらまめのベッドのふかふかさを感じたり、
薄皮からむにゅっと押しだして「……♡」みたいな気分になったり、
そんなことをしていると、めんどくさいとも思える一手間が、だんだんたのしくなってきたりして。
こんな地味な一手間も、そらまめがお店に並ぶ、春だけ出会えるひとときです。
ただし、あの「そらまめ臭」は健在なので、苦手な方はご注意くださいね。笑
この一手間が愛おしい「そらまめ粥」
生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。
記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!
【 材料 】(2人前)
▶︎ 生米 ・・・半合
▶︎ 水 ・・・700ml
▶︎ そらまめ ・・・6本〜10本程度
▶︎ 塩 ・・・小さじ1/2
おこのみで
▷ 黒胡椒、エディブルフラワー(金魚草)
【 レシピ 】
①厚手の鍋によく研いだ米、水700mlを入れる。
②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
そらまめをさやから取り出し薄皮をむく。
③鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、弱火に30分かける。
タイマーが残り5分になったら、そらまめをお鍋に入れる。
④塩で味をととのえ、鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。
フタをして10分蒸らす。お好みの食材とともに、器に盛りつけたら完成!
【 つくりかた (写真つき)】
ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!
①準備
水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます。
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、水700mlを入れます。
お鍋は土鍋でもOKです!大きめのお鍋の方が吹きこぼれにくいので、十分な大きさのある土鍋をご用意ください。また、雪平鍋など薄手のものは焦げ付きやすくなるので、全体的に火加減を弱めにしてください。
②中火
用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。
お鍋の様子を見守りながら、具材の下ごしらえを始めます。
そらまめをさやから取り出し、薄皮をむきます。
そらまめのむき方
やり方はいろいろですが、わたしがいつもやっているむき方をご紹介しますね。
まず、さやから取り出します。
ハサミを使って先端を切っても良いですし、力ずくでガバッと開けてもOKです。さやの中のふわっふわが、かわいいです〜!
次に、そらまめのお尻?下乳?のようなところに爪を入れて薄皮をむきます。
薄皮と言ってもかなり厚っこいです。
横から見るとココです。写真でいうと、上の方向にむいていきます。
この部分の形が複雑なので、先にむけば崩さずに全体がつるんとむけます。
大げさにむくとこんな感じ。ここまでむけば、皮のついた部分をぎゅっと押すと、むにゅっと中身が出てきます。
「むにゅっ」の瞬間はなかなか気持ち良いですよ〜
これで、下ごしらえが完了です。食べられる部分はほんの少しですね。高級品!
お時間が許せば、おかゆ作りの前にここまでやっておくと、ゆったりした気持ちでたのしめます。もちろん火にかけてるお鍋を忘れなければ、同時進行でも大丈夫です◎
③弱火
表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます。
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。
吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます。
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。
タイマーが残り5分になったら、そらまめをお鍋に入れます。
加熱しすぎると溶けてしまうので、このタイミングで入れます。そらまめをお鍋に入れたら、先ほどと同じようにフタをしてください。
④仕上
30分弱火にかけたら、お塩(小さじ1/2程度)を入れて全体を混ぜて、火を止めます。
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。
10分間、フタをして蒸らします。
蒸らし時間におかゆとそらまめの甘みが増して、ふっくらとします。
蒸らしが完了したら、お好みの具材とともに器に盛りつけて完成です!
華やか〜!そらまめの緑は、春らしさ満点ですね。
今回は黒胡椒と、エディブルフラワー(edible flower/食用花)の金魚草を乗せました。
夫「あ〜…やっぱり違うね」
わたし「うん、違うね。甘い!」
夫「そうそう、甘い。おいしいねえ〜…」
わたし「ね〜、おいしいね〜」
そらまめの下ごしらえを一緒にやったからか、夫がめずらしく語りたがりなのがおもしろかったです。笑
でも、ほんとうに「むきたては違うな〜」と思うおいしさで。
ふっくら炊いたおかゆに、甘いそらまめ。しあわせなお味です。
春のうちにもう一回作れたらいいなあ、できればまたふたりで作りたいな〜と思ったのでした。
今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!
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