私の新聞奨学生生活⑵パワハラと給料未払い編
配属先の販売所には、ほんとうにさまざまな境遇の学生がいた。父親が突然失踪した学生、借金を抱えていた父親が急死したという学生、小さい頃から母子家庭で父親が何人もいるという学生…両親の工場経営が傾いたという私などまだまだ甘ったれている、と思えるほど、壮絶な学生が多かった。
そしてどの学生からも、「自分の力で人生を歩んでいくんだ」という気概がほとばしっていた。誰も助けてくれない、自分の力だけでどうにかしなくては、という背水の陣を、誰もが背負っていた。
だから、誰もが仕事がきつい