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【愛着障害・うつ・AC】創造の病①

いぜんから不思議だと思っていたのですが、私の記事にご訪問くださる方のなかに、精神科領域の病歴をお持ちの方が非常に多いのです。

統合失調症、双極性障害、うつ病。プロフィール欄に、三大精神病の病名を書かれている方が私の記事を読んでくださるのは、なぜ?

私のなかでは、三大精神病はカウンセリングが対応できる領域ではなくて、その他のこころの病とは、はっきり区分されていました。

ちなみに、記事のタイトルにある【うつ】は、適応障害によるうつ状態のことを指していて、カウンセリングが有効です。うつ病とは別です。


さいきん発達障害の勉強を少し始めながら、精神科の病気もチェックするようになりました。

そこから分かったことは、カウンセリングが対応できるこころの病と、対応できない精神科の病気は、はっきり区分できるものではなくて、病気の根源を辿っていくと地続きらしい、ということです。

病気の根源とは、一言でいえばストレスです。表面に現れた病名は違っていても、原因になったのは家庭や社会とのあいだで味わった悲嘆にあります。どの病気も例外は無いのでしょう。

だから、私の記事を読んでくださるんですね。
ありがとうございます。

私がこれまでに乗り越えてきた困難を、語ることができます。愛着障害、複雑性PTSD、依存症、解離性障害などです。語ることで、さらによりいっそう乗り越えていくことができています。

そして、私の経験してきたことと得た知識は、誰かの役に立っている、ということですね。


ところで話はかわりますが、プロフィール欄に虐待サバイバー、愛着障害、発達障害、○○性障害、アダルトチルドレン、毒親育ち、などと自己紹介されているのをよく見ます。ネット時代のみなさんはよく勉強されているし、知識も豊富なのでしょう。

たしかに病気を知ることは自己理解には欠かせません。

しかし、私は自分をそんなふうに病名でラベリングしたことはありませんでした。なぜでしょう? ふとそんな事を思いました。

たしかに私は虐待サバイバーではありますが、そう言ってしまうことに抵抗があります。

そう考えてしまうのは、ニ十年以上前に心理の世界に入ったのですが、入り口が河合隼雄さんのユング心理学だったことと関係があるようです。

河合隼雄さんが、うつ病は創造の病、クリエイティブ・イルネス、ということを仰っていました。病が癒えたとき、あるいは癒えていくとき、人はまったく新しい創造的な仕事を、人生をはじめる、というのです。

つまり、病気の人は、病気の苦しみに逃げ込んで、自己実現の道を歩く苦しみを避けているのです。

病気の人は自らの可能性を生きていない人、と言えます。病が癒えたとき、はじめて創造的な人生がはじまるのです。

「創造の病」という提唱は、私たちは、ほんとうは自分の可能性を生きたいと願っているのだ、ということに気づかせてくれます。

そこに気づくと、自分を病名でラベリングしてしまうのはもったいない事のように思えるのです。

つづきます


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