【愛着障害・うつ・AC】絶望を越えた先に見えてくるもの
時間がかかっても、
過去の整理をすることは
大切だと思います。
ばらばらになったパズルの断片を
繋ぎ合わせていくような作業を、
ときに中断しながら
二十年にわたって続けてきました。
飽きることなく夢中になって
取り組んだ月日を、
いまは懐かしく振り返っています。
出来上がった全体像を眺めると、
辛かった出来事さえ
人生の大切なワンパートだったことに
気づきます。
過去を丹念に辿って行くと、
自己理解が深まり、
自分を大切に思えてきます。
そして、受け入れ難いと思ってきた
自分と自分の人生を
まったく新しい目で
見直すことができるようになります。
トラウマの問題を抱えていると、
過去の絶望や屈辱が、
今の自分に張り付いてしまいます。
だから、今を生きることが、
難しくなってしまいます。
ましてや、虐待の問題を抱えていると、
常に今は過去の恐怖や絶望に
脅かされてしまいます。
乖離してしまった記憶と感情が、
分離してしまっているために、
その状況が起こってしまうのです。
その過去の一つ一つの
トラウマにまつわる感情が
統合されていくにつれ、
あれは昔の出来事として収まってきます。
そして大事な記憶として残って行くのです。
トラウマにまつわる出来事は、
そこだけ大きく存在しているように見えて、
それが人生を支配していました。
そのトラウマにまつわる
記憶と感情が処理されていくにつれ、
そのほかの、当時生きていた時に経験した
日常のたわいもない経験と
トラウマの出来事が
同列になっていきます。
そしてあれは
私の経験の一部として整理され、
自分の肥やしとして消化されていきます
そして、今が変わっていきます。
気がついたら、
私を生きるようになっています。