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子育て話〜二人兄弟・姉妹の上と下
私が主催しているe-waldorf の講座で、二人兄弟の話が出ました。ちょっとそれに関連して、記事を書いてみようと思います。
二人兄弟・二人姉妹によくあるパターン
もちろん、ひとりひとりの特性は違うのですが、二人兄弟・姉妹で、上の子と下の子で特徴が現れます。
上の子
まじめ、きちんとしている、言われたことをちゃんとやる、冒険をしない、成長がゆっくり、責任感が強い
下の子
自由奔放、発想豊か、枠にとらわれない、要領がいい、成長が早い、ちょっとわがまま、リラックスしている、周りをよく見てる
心当たり、ありませんか?
私のケース
私も二人姉妹なのです。姉か妹か、わかりますか? 笑
はい、みなさん、大あたり。妹です。苦笑
姉は、名古屋で育ち、名古屋で事務職で就職し、結婚退社をして、結婚するときに買ったマンションに今でも住んでいます。今も堅実に事務のお仕事をしながら、二人の息子を育て上げました。ほんと、堅実です。
私は、名古屋で育ち、大卒後、名古屋でエンジニアとして就職し、24歳で退社して起業して、その後、カリフォルニア、イギリス、ドイツ、イギリスと移り住みました。結婚も2回。起業も2回。法人設立も2回。実家を出てからだけでも、引っ越し11回はしています。
自由奔放。やりたい放題。笑
姉が母の近くでしっかりとやっていてくれるから、私は世界を飛び回って好きなことをしていられます。ほんと感謝です。
子供の頃から、親とトラブルになって叱られるのは姉でした。私は、それを見ながら「なんであんな怒らせるようなことわざわざやるかなーーー」と内心思って、要領よくすりぬけていました。
我が家の二人の息子のケース
我が家の子どもたちも二人兄弟です。ご多分にもれず、上のパターンです。
次男は、家では自由奔放。親に叱られないレベルをよくわかっていて、要領よく切り抜ける。親にお金を出させる方法もよくわかっていて、長男が自分で出しているお金も、次男は、さりげなくうまい理由をつけて私に出させる。
うちの息子たちも、もうそろそろ高校卒業。大学進学を視野にいれて行動する時期になりました。子どもたちも、高校卒業後どうするかを考えています。
次男の考えていることが、下の子の特性をよく表していて面白い。
まず、大学へいくのに、寮に入るのは嫌だといいます。他人とバスルームを共有するのは我慢ならないと。わがままで甘ったれなお坊ちゃん。汗
だから、アパートとかがいいのだけど、ロンドンでアパート一人暮らしは高すぎる。だからルームメートと一緒にハウスシェアをした方がいいけど、これまた、他人と暮らすのは嫌だ。だから、兄弟で一緒に暮らそうと考えているようです。計算高い。
次男の魂胆が、母の私にはよくわかります。長男は、まじめに言われたことをやるタイプ。次男にしてみれば、長男をうまく使うと便利なのです。そしてさりげなく、長男にやらせてしまう。
今でも、二人分のお弁当を毎日つくっているのは長男です。二人で交代に作るはずが、いつの間にか長男ばかり作っている。(しかも長男はパパの分まで作ることに・・・)
長男も次男も、いいものを食べたい。添加物が入ったものとか、ファーストフードやインスタント物は食べたくない。(そう育てたのは私)そして、長男は、いいものを食べるためには料理をすることを厭わない。(食べること大好きな粘液質)次男は、自分で作るくらいならお腹減ったままのほうがマシ。とはいえ、食べたいので、甘えてみたり、おねだりしたりして、うまく私や長男に作らせてしまう。
そういう二人なので、自然と長男が料理をすることが多くなります。美味しいものを食べたいので、できあいの物など使わず、なんともいい料理をするのです。サラダ作ったって、ドレッシングも買ってきたのなんて使ったことないですから。
自分で動かないくせに、要領がよく知識も多く何でもできちゃう次男はいろいろとよく知っていて、長男の料理の仕方にも難癖をつけます。こうしろ、ああしたほうがいい、と。そして、長男は素直に聞いて次男の言うとおりにする。うまく長男を動かす次男。お見事です。汗
次男は、長男と一緒に暮らせば便利だということもよーーーくわかっているのです。次男って、さりげなくそういうことを要領よくやっています。
そんなふうに違う理由は・・・
二人兄弟だけでなく、何人兄弟であっても、一人一人違います。そして、よく聞く言葉。
「同じ親から生まれて、同じように育てたのに、どうしてこんなにも違うかしらねーーー」
まあ、今は二人兄弟・姉妹の話をしているので、二人の場合に話を限定して言うと・・・
そう育てたのは親です。
一人目が生まれた。初めての赤ちゃん。赤ちゃんを抱いたこともなかった女性が突然母親になる。おっかなびっくりで赤ちゃんを抱く。授乳もどうしたらいいかわからない。ひとつひとつ、毎日が初めての出来事。
育児書を見ながら、正常に育っているか確認。ミルクの温度や離乳食の分量も正確に測って確認したり。初めて熱を出した時もどきどき。
生まれてからずっと、初めての子は、初めてのことばかりで、親も一生懸命。緊張しながら、いいお母さんになるために頑張っています。
大事な大事な子どもだから、身につけるものも、ひとつひとつの赤ちゃんグッズ、おもちゃも、一生懸命いいものを選ぶ。
とにかく、ひとつひとつ、一生懸命。ちょっと気を張りながら、間違えないよう、真面目に子育てを頑張るのです。
そして二人目。もう勝手知ったる子育て。ある程度適当にやっても大丈夫だという自信もついたし、感覚でわかることも多いから、育児書より自分の感覚や直感が頼り。適当だし、「ねばならない」から解放されて、自由で発想豊かに子育てできます。
一人目のときほど、一喜一憂もせず、リラックスしてます。ちょっと転んだり熱が出たくらいでは焦らない。一人目では、転んで膝小僧すりむいただけで、あんなにびっくりして手当したのに、二人目では「大したことないわよ」って。
写真も動画も、一人目のときはあんなに一つ一つを記録していたのに、二人目はなんて写真の少ないこと。
服はお下がりでOKだし、おもちゃや絵本も上の子と共有。新品なんて買わないし。
下の子は、そういう親と、お兄ちゃん、お姉ちゃんの様子をよーーーく見ています。長子にはピリピリしているけど、自分はけっこう放って置かれていることも知っています。放って置かれているけれど、可愛がられていることも。笑
そりゃあ、自由奔放にリラックスした人間に育ちます。
親の行動を、そのまま模倣して育っているのです。
育てた通りになってると思いませんか?
↓私のこと。お見知り置きを。どうぞよろしくお願いします。
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