先天性耳瘻孔の話1
最初に意識しだしたとき耳に小さな穴があいていることは私は知らなかった。何しろ自分では見えない場所であり、ふつうに鏡を見ても見えない場所でもある。ただ、そこが腫れてきたのは、高校2年生17歳のとき。確か塾で勉強していたとき、ふと気づくと、耳が濡れているような気がして、手をやると膿のような液体が耳を濡らしていた。これは只事ではないと思ったが、痛くもないので、その時はそのまま塾の授業を受けて帰宅した。帰宅後母に耳を見てもらうと悲鳴。「え?何?どうなっているの?」と聞くと「ぐちゃぐち