メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(581)-(585)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
11月になりましたね!...というか、本当に11月なのでしょうかって思うぐらい温かいですね(朝晩は冷えますが)。
何だかまだ9月下旬ぐらい...と錯覚してしまう気候なのですが、小生の場合「まだ11月なの?」と思うぐらい忙しいですよ... ...😭(血の涙)。
院長になってたった3か月しか経過しておりませんが、いろんなことがあり過ぎて感覚的には半年ぐらい院長をやっている気分ですがな。
そんな多忙な中の3連休は、正直ありがたいですねぇ(しみじみ☺️)。
連休中はワインを飲みながらがっつりお肉を食べて英気を養います🍷!
メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております。
X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その117)】
【メタルのおまけ】
"人格障害"は侮蔑的で烙印(スティグマ)となりうるからDSM-IV-TR(2003年版)からこの人格障害という言葉を削除してパーソナリティ障害に変更したよ。これは同時期に精神分裂病が統合失調症に名称変更されたのも関係するらしいね。ちなみに英語の人格障害(personality disorder)はそのままだし、統合失調症(旧分裂病)もSchizophreniaのままだね。
↓DSM-IV-TR、長い間おせわになりました!
【メタルのおまけ】
このパーソナリティ障害の診断で注意が必要なのは③複数の人間関係...というところがポイントかも。例えば「どうもあいつとは喧嘩ばかりする」...、と特定の人物のみとの不仲であればパーソナリティ障害ではないよ。職場(学校)、家庭、友人関係近所付き合いなど複数の場面で、複数の人物との間に問題が生じるのがパーソナリティ障害だね。
↓この漫画、パーソナリティ障害のオンパレードです!
【メタルのおまけ】
反社会性パーソナリティ障害の前提条件である素行症(行為障害)はADHDと強い関係にあるよ。ADHDの子供は反抗挑戦性障害という病態(怒り・イライラ・反抗的で挑戦的態度)の合併率は50%、そして素行障害はADHDの20%で合併するんだ。そして素行障害の約3分の1が反社会性パーソナリティ障害の診断基準を満たすようになるよ。だから未来の治安維持のためにも幼少期の頃からADHDの子供のケアは大切だと思うよ。
↓この漫画は大人のADHDを知る上でとても役立ちますね。
【メタルのおまけ】
ただし演技性パーソナリティ障害の男女比については以前ほど差はないと言われているよ。この理由ははっきりしないけど、昔よりも周囲に注目してほしいと願う人が男性にも増えてきたせいかもしれないね?
↓大人気漫画「Shrink」にも境界性パーソナリティ障害の患者さんが出てきましたね。
【メタルのおまけ】
パーソナリティ障害の代表である境界性パーソナリティ障害は中年になると症状が目立たなくなるよ。海外の追跡研究によると、精神科外来を受診した境界性パーソナリティ障害のうち実に半数が10年後には境界性パーソナリティの診断基準を満たさなくなるんだって。
↓何度もいいますが、スキゾイドとゾイドは無関係です。
【メタル君の考察】
今回は「パーソナリティ障害」に関してツイートしたよ!
ポストでも紹介したけどパーソナリティ障害はかつて人格障害と呼ばれていたよ。
人格障害と書くと、その人の人格を否定しかねないから...、あるいは差別的だから...、という理由でパーソナリティ障害に名称変更したんだけどカタカナにしただけだよね?
日本語の便利なところは、こうやってデリケートな部分を外来語でごまかせるところだよね。
似たような現象で、最近やたらと外来語を連呼するビジネスマンがいるよね。
(アジェンダ、コミット、マター、ローンチなどなど)
でもこれは差別とか関係なくて、単純に横文字の方がカッコイイから使っていると思うよ。
僕の予想だとカタカナビジネス用語を使う人は自信がないけど自己愛の強い人に多い気がするな(エビデンスはないけどね🙄)。
これからもマニアックな精神医学ネタをどんどん提供するぞ😆
↓メタルスライムも好きですが、はぐれメタルも大好きです!
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