メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(541)-(545)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
先週は暑い暑いと騒いでおりましたが、最近朝晩涼しいですね。
日中の日差しも心なしか刺すような鋭さはなくなり、青空も高く感じます。
いよいよ秋の到来ですね!
秋といえば、芸術の秋、スポーツの秋なのですが、小生はやっぱり食欲の秋。
7-8月は白ワインやシャンパンばかりのんでましたが、秋からは赤ワインも飲もう...🍷
メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております。
X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その109)】
【メタルのおまけ】
この世にも恐ろしい「ワーグナー事件」のきっかけは、ワーグナーの性癖(獣姦)が村の人にバレたと思い込んだことが原因だよ。実際はミュールハウゼン村に住む人でワーグナーの性癖について知るものはいなかったんだけど、自分の変態性癖について痛く後悔していたそうだよ。...が、これほどの人を殺害するようなことなのかな🤔?
↓ワーグナー事件について日本語で解説している本の中で、これが一番詳しいかもしれませんね。
【メタルのおまけ】
アルツハイマー博士が発表したこの症例は今で言うと若年性アルツハイマー病だね(64歳以下で発病するタイプ)。この症例は生前の臨床記録も残っており病理所見と合わせて1906年の第37回南西ドイツ精神科医会で「大脳皮質の特有な一疾患について」という演題で発表されたけど、当時は聴衆の興味を引くことなく「討論なし」と当時の記録に残っているよ...。アルツハイマー博士の大発見を当時の医師たちは理解できなかったんだね。
↓以前も紹介しましたが、この本面白かったです!
【メタルのおまけ】
前頭側頭型認知症(ピック病)の発見者、ピック博士の現代における評価は上記の通りだけど、実はアルツハイマー博士よりも遅咲きだったそうだよ。この裏には当時のドイツ精神医学ではミュンヘン学派とプラハ-ドイツ学派がシノギを削っていたんだけど、ミュンヘン学派の重鎮クレペリンがアルツハイマー博士のことを気に入り、プラハ-ドイツ学派のピック博士を排除しようとしたせいと言われているよ。
↓クレペリンと入力したら、クレベリンがでてきました。
【メタルのおまけ】
Asperger博士は1944年にアスペルガー症候群について発表したけど、実はその前年にレオ・カナー博士が「小児期の自閉症精神病質」という論文を発表したから、アスペルガー症候群の最初の発見者はカナー博士のほうかな?1981年にローナ・ウィング博士がアスペルガー博士の論文の方を引用したため、アスペルガーという名前が結局残ったよ。
↓これ、おもしろかったです!
【メタルのおまけ】
「症例: 狼男」がフロイト症例報告の代表と言われるようになったのは、精神分析の中核的概念(例えば原光景など)を初めて登場させ深い考察を展開したという理由もあるけど、フロイトの死後も狼男本人(つまりパンケイエフ)がフロイトとのやりとりを回想して本まで出版するようになったからだよ。
↓これが狼男本人が書いた本です(未読)!
【メタル君の考察】
今回は「有名な症例」に関してツイートしたよ!
何事にも「はじまり」はあるけど、新しい疾患概念を生むきっかけとなる症例報告は極めて貴重で、アルツハイマー病やピック病のように発見者がその病名になる"名誉"に浴することができるよ。
これは精神科だけじゃなくて、医学ではよくあることで例えば日本人が発見した病気として川崎病、橋本病、高安動脈炎があるよ。
精神科領域での病名は残念ながら思いつかないけど、森田療法はMorita therapyとして海外でも知られているよ(少々マニアックだけどね)。
これからもマニアックな精神医学ネタをガシガシ提供するぞ😆
↓メタルスライムのチョコサブレだそうです(美味そう)😋
【X(Twitter)】
X(Twitter)もやっています!宜しけば、絡んでくださいな☺️