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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(571)-(575)

皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆

突然ですが小生の家内の話を書きます。

家内は小学校の情緒障害学級で支援員をやっておりますが毎日が大変だそうです😖

情緒障害学級は知的障害がなく、コミュニケーションや情緒に問題がある子が通う学級です。

「今日は○○君が学校に来なかった」「××さんがグズって通級しなかった」とか日々悪戦苦闘しているようです。

それでもみんな可愛いので毎日が楽しいとのこと。

そして可愛いからこそ彼ら彼女らの将来が心配だそうです😅

家内によると特別支援学級の子たちはちょくちょく休み、根気がなく、しかし素直な子が多いそうです。

家内や小生が小学校時代にはこのような支援学級はありませんでしたが(知的障害支援学級はありましたが)、多様性が尊重される今の時代には必要な支援制度だと思いますね🤔

メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております。

X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!


【今日の精神医学豆知識集!(その115)】

571.ボクサー認知症とは複数回の頭部外傷によって起こる進行性の認知機能障害だよ。いわゆるパンチドランカーのことなんだけど、最近では慢性外傷性脳症(CTE: chronic traumatic encephalopathy)と呼ばれるよ。

2024年8月21日

【メタルのおまけ】
パンチドランカーになった有名人としてプロボクサーの「モハメドアリ」があいるね。”蝶のように舞い、蜂のように刺す”と形容されるそのプレイは人々を魅了したけど、晩年は歩くことはおろか喋ることもままならなかったそうだよ。ちなみにモハメドアリの場合は、認知症よりも運動機能障害であるパーキンソン病の方を先に発症した感じだね。

↓モハメドと聞くと寧ろアヴドゥルを思い出します🤔


572.ボクサー認知症(慢性外傷性脳症)は、ボクサーだけでなくいわゆるコンタクトスポーツ全般でリスクが高まるよ。特にサッカーについてはヘディングと認知症に関する研究が進んでいて、イギリスでは11歳以下の全試合でヘディングを禁止したぐらいだよ。

2024年8月22日

【メタルのおまけ】
科学的証拠からイギリスはこのような措置を取っているけど、将来的にはもっと年齢層は広がるかもしれないね。そうなるとプロのサッカーでもヘディングが禁止される可能性が出てくるね。ヘディングのないサッカーって、サッカーっぽくないけど、10年後には「サッカーは手と頭を使ってはダメ」なてことになるかもね?

↓サッカー映画といえば、少林サッカーですね!


573.イップス(yips)は主にスポーツで生じる運動障害で、競技中に麻痺、震えなどが起こりプレーが思い通りに行かなくなることだよ。野球、ゴルフで起こることが有名だけど、楽器の演奏で生じるフォーカルジストニアなんかも同じメカニズムで生じると言われてるよ。

2024年8月23日

【メタルのおまけ】
イップスは別名職業的ジストニアというよ。緊張や不安など精神面によるところは大きいけど、誤作動記憶といって誤った記憶によって筋肉に収縮する現象と考えられているよ。練習の時はどうもないけど、本番になると手足が思うように動かず従来のパフォーマンスができないいため、プロスポーツ選手や音楽家等にとっては死活問題だね。

↓漫画「忘却バッテリー」でもイップスが取り上げられているそうです。


574.ランナーズハイ(runner's high)は、走った後に訪れる短時間の幸福感・気分爽快感を意味するよ。ランナーズハイのメカニズムとしては過剰な運動によって脳内から分泌されるβエンドルフィンや内因性カンナビノイドが幸福感をもたらすと言われているよ。

2024年8月24日

【メタルのおまけ】
ランナーズハイは一般的にマラソンなどの長距離走によって引き起こされる多幸感、喜び、気分高揚なんだけど、水泳、クロスカントリー、ボート競技などでも起こるんだよ。ちなみにボート競技の場合は、ランナーズハイではなくてローワーズハイ(rower's high: 漕ぐ人の幸福)と言うんだって!

↓ご存知科学式Tシャツ。エンドルフィンもあります!


575.運動依存症(exercise addiction)とは、心身の健康を犠牲にしてまで「運動をしなければならない」と思い込み過剰な運動に没頭することだよ。メカニズム的には嗜癖や強迫性障害っぽいけど、摂食障害の患者さんで見られることがあるよ。

2024年8月25日

【メタルのおまけ】
補足すると運動依存は「運動がやりたい!」という積極的な思いよりも、「運動をしないと不安になる、気持ち悪くなる」というネガティブな気分を回避するために起きることが多いよ。だから嗜癖というよりは強迫傾向の方が強い状態かもね。

↓この本は運動依存症の方によいのか?


【メタル君の考察】

今回は「スポーツと精神疾患」に関してツイートしたよ!

...それにしても最近やたらと「依存」という言葉が多いけど、運動まで依存症となるなんて驚きだよね。

なんらかのモチベーションになることって"依存"と見做されるのがブームなんだろうか...?

ところで鹿冶さんも毎週ジョギングしているけど、あれは運動依存とは言わないね。

まぁ続けることは大切なんだけどね🙄

これからもマニアックな精神医学ネタをジャンジャン提供するぞ😆

↓ドラクエのマグカップ、欲しいです!


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