映画と精神医学(2): エクソシスト
皆様、こんにちは!鹿冶梟介(かやほうすけ)です。
前回の「映画と精神医学(1):スターウォーズ」に続き、今回はオカルト映画の金字塔、「エクソシスト(The Exorcist)」を精神医学の観点から解説します。
エクソシストは"悪魔祓い”に関する映画なのですが、実はこの映画を観て、私は精神医学にとても興味を持つようになりました!
「エクソシストと精神医学???」と首を傾げて、180°回す方もいるかも知れませんが、それはこの記事を読めば分かります!
暑い日が続きますが、今回のオカルトネタで少し涼しくなれば幸いです。
なお、本記事はネタバレ要素を含みますので、本映画を視聴された方のご高覧を推奨いたします。
【映画エクソシストとは?】
1973年に米国で公開されたオカルト映画。
少女リーガンに憑依した悪魔と、イエズス会の神父・精神科医であるカラス神父との戦いを描いている。
映画はシリーズ化され、1-3までが公開(スピンオフとして、作中に出てきた老神父メリンを主人公にした作品、エクソシストビギニングがある)
米国において、公開年度の興行収入第一位を記録。第46回アカデミー賞の脚色賞と音響賞を受賞。
【映画のあらすじ】
【エクソシストの元ネタ】
この映画の原作はWilliam Peter Blatty の同名の小説が原作となっています。
小説の元ネタは、"メリーランド悪魔憑依事件”あるいは”ローランド・ドゥの悪魔祓い"とよばれる実際にあった事件です。
メリーランドに住む14歳のローランド・ドゥ少年が悪魔に取り憑かれ、イエズス会の神父がジョージタウン大学病院およびアレクシアンブラザーズ病院にて実際に悪魔祓いの儀式を行った”実話"がモチーフだそうです。
最初の悪魔祓いは、エドワード・ヒューズ司祭が行いましたが、少年が儀式の最中にマットレスの下からベッドスプリングを取り出し、司祭の腕を切り裂いたため儀式は中断します。
2回目の悪魔祓いはウォルター・ハロラン司祭が担当しますが、この時も少年は司祭に暴力を振るい、司祭は鼻を骨折します…。
最終的に悪魔祓いは成功し、少年は以後普通の生活を送ることができるようになったそうです。
【映画における医学的描写・記述】
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