スキルとは:知る→分かる→出来る
スキルを身につけるということは、それがいつも出来ていなければならないということである。安定して、あるいは最低限の力の発揮の保証があること。スキルがあるとは、大抵そういうことを求められている。
なら、そのように安定して力を発揮するにはどうすればいいのか。それを考える時にヒントになるのは、そもそも自らが何を求め、どのような力を、どのような範囲で発揮し、そして結果としてどうなるのかなどが分かっていなければならないということだ。
わからないままただ力を振るうのは、能のない者である。だから「出来る」ことのその前には「分かる」があることになる。
ならば、分かっているためには何が必要なのか気になるところである。それは当然に、知っていることだ。つまり、分かるということの前には、どれを分かっていなければならないのか、どのように分かっていなければならないのか、分かるとどうなるのか、などの知識が必要である。
そのように体系化、あるいはまとめられ、あるいは範囲や種類などが整理されることで、私達の「分かる」をきちんと「知る」ことが可能である。
要するに、何らかのスキルとはそれについて「知り」、「分かり」、「出来る」ようになるというものなのだ。もし、スキルが充分に発揮されない時、このどれかについての訓練が足りていない可能性が高い。
そしてこれらは段階である。知らなければ分からないし、分からなければ出来ない。もちろん、知っていて分かっていても出来ないことすらある。だから私達は少なくともこの段階を1つ1つ確認して、自らの不足を補わねば、スキルはちゃんと発揮できないことになる。
出来ないからといって、出来るように訓練するのではなく。分からないからといって分かるようにくりかえすのではなく。私達は自身の能力を、ちゃんと知り、分かり、そして出来るように、焦らず、やっていかなければならない。
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