見出し画像

今回のおすすめ本 ラス・ハリス『自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる』

みなさんこんばんは📚
今回おすすめするのは、ラス・ハリス『自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる』という本です!


Instagramもよろしくお願いします✏️


 本作品は心理療法の一つであるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)についてわかりやすく解説されています。前作では「愛」について取り扱いましたが、三弾目となる本作は特に「自信」をテーマにしているため、どんな人でも興味を持って読み進めることができると思います。


 先進国の現代社会では、生活に必要な物資は基本的に手に入るようになっています。しかし、人間の内面に目を向けると多くの人は不安や自己不信を抱えて生きているのではないでしょうか。それは人間の心が問題を作り出す罠にはまってしまうからだと本書では述べています。そして本作はこの罠から抜け出し、自信を取り戻す方法を教えてくれるものとなっています。前二作までと同様に、実践して初めて効果を実感できるものとなっています。

 本作のキーワードは「自信の感情よりも自信の行動」です。これはタイトルにもあるように、「自信があるから行動する」という神話を否定するものとなっています。本作では自信を持つために「自信のサイクル」を用いて実践方法を示しています。ここでは自信は経験(=行動)によって身につくものであることが指摘されています。つまり、ある日啓司を受けて自信が身につくわけではないということです。


 人間は何か普段とは異なる行動をする際にコンフォートゾーンを出なければいけません。その際に「闘争・逃走反応」が発生します。これは危険と認知している物事に対して行動を促すことで回避するための本能といえます。この反応は大きなエネルギーとなるため、有効に使うことが重要です。恐怖を感じた時、それがまだ起こっていないことであっても決定したこととして考えてしまうのが人間だと思います。しかし、それは思い込みであることがほとんどではないでしょうか。この思い込みが行動する一歩目を妨げてしまいます。ACTでは思い込みから解放する「脱フュージョン」という手順から始めていきます。

 自信を持つためには、自分の価値をもとに行動を行うことが重要です。世間で評価されていることがそのまま自分の方に当てはまることばかりではないはずです。もちろん、自分自身や他者に対して害を加えることは控えるべきでしょう。しかし、世間で評価されていることに執着したり、世間で評価されていないことは好きなことでもやめてしまったりなどは破滅的な生き方につながってしまうと思います。


 本作では自信を取り戻す方法を詳細に説明してくれています。精神疾患の人が増加している現代社会だからこそ、自分自身を守るための方法を手に入れておくことが重要だと思います。

ぜひお手に取って読んでみてください☕️

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集