【読書記録】シンプルで合理的な人生設計/橘玲
自由に生きるためには、人生の土台を合理的に設計せよ
■人生の土台
橘氏が唱える人生の土台とは
金融資本→お金
人的資本→仕事
社会資本→人間関係
この3つを大きくすること=幸福
であるという。
しかしながら、大原則として、
人生はありとあらゆるトレードオフから構成されている。
ということを考慮しなければならない。
すべてを拡大することは不可能だから、合理的に拡大して幸せになりましょう。という話が本書のざっくりとした趣旨。
ただ、機械的に合理化するわけにもいかないのが人間であり、人間の本質を捉えながら話は広がり、進んでいく。
■意思決定
人間の意思決定には、『進化的合理性』(=直感)と、『論理的合理性』(=理性)があり、それを使い分けている。
幸福は進化的合理性からしか得られないが、
長期的には、論理的合理性のほうが大きな利益を得る。
→つまり、幸福とは直感と理性の綱渡り なのだという。
☆key sentence
・選択の結果は累積する。
■限界効用逓減の法則
何事も(お金も)それによる効用は逓減していくが、
閾値までは効用は大きく上昇する。
→幸福になりたいのであれば、まずは金融資本を大きくする。
■リスクとリターン
リスク→データのばらつき
リターン→期待値
☆期待値が同じであればリスクの小さいほうが優れいている。
☆リスクが大きくてもリターンがさらに大きければそちらのほうが優れている。
■人生のリソース
収入 能力 職業 社交 愛情 子供
☆個々人でそれぞれの重要度は異なるが、重要にしていることが損なわれると人はメンタルダウンを起こす。
→自分のパーソナリティを理解し、重要なことをコントロール可能な状態にしておくこと。(予防策)
■人的資本の成功法則
エッセンシャル思考を実践することが重要
→人的資本は一点集中する。
そこで、何に一点集中するか問題が浮上する。
答えは、『能力のうち、マネタイズできること』
ここに資源を投入する。
たいていの人は、何が自分の能力でマネタイズできるかわからない。
それを見つけるためには、トライ&エラー(早く小さく試す)ことが重要であると感じる。(リスクを取らないことが最大のリスク)
☆成功者は総じて、自分の能力を効率的にマネタイズしている。
そのためには、優位性を持つ市場を見つける。
☆戦う場所は絞るが、オプション(武器)は捨てない。
上記を纏めると、
トライ&エラーを繰り返し、専門性を見つける。
人的資本拡大(能力拡大)
コアでニッチな場所で戦う。 (誰かの推しになれ!)
ということになる。
■まとめ
冒頭に出てくる、人生の3つの土台。ここに斜めに合理線が引かれている。
本書を読み終える頃には、この斜線の意味が理解できる。
つまり、まずは金融資本を拡大させること。これに尽きる。
そのため、今回は金融資本の説明に多くを費やした。そのフェーズにいる20代のうちにある程度形にしたいということが、今の目標である。そのためにやることも、あちらこちらに明記されており、小さく試すことが求められていると感じた。
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