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扇風機を止めるこども『教えから学びへ――教育にとって一番大切なこと』刊行記念オンラインイベント 汐見稔幸(教育学者)×西研(哲学者)
わが子が扇風機の前に座っている。
羽の中心を押さえて羽を止めた。
しばらくして煙が出て扇風機が壊れた。
あなたはどうする?
教育学者、汐見稔幸さんのお気に入りのエピソードです。
教育学者の汐見稔幸さんの新著『教えから学びへ――教育にとって一番大切なこと』の刊行記念イベントを視聴したので、少しレポートします(有料イベントなので…)。聞き手は『幸せの哲学』の著者、哲学者の西研さんです。
こどもはなぜ扇風機の羽を止めたのか?
「学びとは何か?」という新著のテーマにつながるこの話。
扇風機からなぜ風が出てくるのか?と、こどもは思ったのでしょう。自ら疑問をもち、調べようとした。
✔こどもはなぜ興味をもつのか?教えるものではない。自然に見出す環境をつくる。
— 河原塚 徹(づかっち)@実況Tweetと料理が好きなマーケター (@passionhack) September 28, 2021
✔教えるではなく、それぞれが面白がって、伸びる環境を
✔『教育は変えられる』にも可能性を感じる#汐見稔幸 #西研
煙を出す扇風機をみて「なにやってんの!」ではなく、「どうして煙が出たんだろうね?」と笑って一緒に調べるのが「学ぶ」環境です。
もちろん、危ない!と慌てて消火すると思います。
✔発達について思考を変えている。
— 河原塚 徹(づかっち)@実況Tweetと料理が好きなマーケター (@passionhack) September 28, 2021
子どもが面白いと思うのは、社会が教えるものではなく、自ら見出すもの=センス。
扇風機を触ってはいけないと教える=ミーニング
人間は自分は面白いけど、社会ではだめかなと。センスとミーニングの間を探るような生き方#汐見稔幸 #西研
教えすぎると、自ら見出す力「センス」を阻害してしまうわけです。
✔子どもが扇風機を触って止めるのを許して面白がれると、センスが豊かになるのでは
— 河原塚 徹(づかっち)@実況Tweetと料理が好きなマーケター (@passionhack) September 28, 2021
✔葉っぱの色を自分の感じた色で描くか、緑と教えて描くか。社会に歩み寄っていく必要も。自己内対話と他者との対話によって#汐見稔幸 #西研
一方、自分の「センス」だけで押しいくと孤独になってしまうので、社会で許容させるラインを探ります。
そういう「学び」の環境を作っていきたいです。
もうひとつ面白かったのが授業の変化。
普通の授業と面白い授業
✔自分がどうすれば幸せになるか?=自分の属するコミュニティをどう幸せにするかで
— 河原塚 徹(づかっち)@実況Tweetと料理が好きなマーケター (@passionhack) September 28, 2021
生きる
✔普通の授業は、知らない人が知ってる人に質問する。
✔面白い授業は、川の汚れを調べてみよう!汚れを調べる方法から調べる。答えがわかってないことをみんなで調べる。lesson#汐見稔幸 #西研
みんなが知らないことをみんなで調べる、って面白い。
✔みんなでディスカッションしたり、調べたり、発表する中で他者との関係に感謝する
— 河原塚 徹(づかっち)@実況Tweetと料理が好きなマーケター (@passionhack) September 28, 2021
✔主体性とよく言われるが、主体性を求めるなら興味をもてないと難しい#汐見稔幸 #西研
面白い授業を行っている学校では、みんなで取り組みます。取り組みを通して他者とバランスのとれる「センス」に気づいていくのでしょう。
最後に教え方の変化。
多様化する社会で教え方はどうなるか
✔これだけ多様化する社会で、教え方が一つだけというのはおかしい、という考えかたも
— 河原塚 徹(づかっち)@実況Tweetと料理が好きなマーケター (@passionhack) September 28, 2021
✔社会が変わるとメディアが変わる。テクノロジーを手段として活用すれば教育の可能性は広がる
✔対面の大切さを大事にしてほしい。土台だから#汐見稔幸 #西研
日本でも新しい教育の場が生まれています。
新しいタイプの学校を作ろうとしたかたが、役所で反対されると思ったら「どうぞやってください」と応援されたのだそうです。
多様化する社会で教え方が一つだけというのはおかしい
もうわかってるんでしょうね。だからといって、一気に変えるのは難しい。でもきっと変わっていく、そんな気持ちになるイベントでした。
なお、我が家が最初に読んだ子育て本が汐見稔幸さんの著書。以来、我が家は汐見先生ファンです。
イベント告知ページはこちら。
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