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自分勝手気ままな書評
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書評#8 『PRAY FOR JAPAN』

書評#8 『PRAY FOR JAPAN』

If you want someone to ganbaru (to try hard and not give in),

it's better for you to ganbaru once than tell him or her a hundred times to do so.

All of us, let's ganbaru.

その揺れは経験していないし、その瞬間何もできなか

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書評#7 フランソワーズ・サガン『悲しみよ こんにちは』

書評#7 フランソワーズ・サガン『悲しみよ こんにちは』

これ読んだ時 女として生きていくなら フランス人がいいなぁと思ったことを思い出す

悲しみに 名前を付ける18歳なんて

おしゃれすぎる

よんでしばらく 圧倒されたことだけ 覚えています

書評#6 寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』

書評#6 寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』

書を捨てる、という宣言にも、書が必要とされている。

みたいな一種の矛盾は、あっさりおいて行かれ

「私」の衝動は、遠く何処かの「町」を目指すようになる。

町は、「私」を放っておかない。

町が、「私」と交わる。

町で、「私」は、新たな「私」を孕む。

読むほどに実験されてくような感覚が面白い。

捨てろとけしかけられる情動。行動。

そしてそれら総てが、この手の「書」に端を発していることに気

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書評#5 リンドバーグ『海からの贈り物』

書評#5 リンドバーグ『海からの贈り物』

私にとっての「はたち」は、ジェンダーに呪われた1年だった。

とはいえ、その布石はもちろん20年の間に散々置かれてきたものだから

正確には、その一年に多くの自己暗示を指摘され、払拭することで

より強く自分が生きてきた「女性」を自覚した印象の年。というところ。

どうして性差を語るとき、女性が女性を踏絵にしなくてはならないのかなー。

という不快感から、私はこの身体と意思の齟齬に関する一切の不満

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書評#4 鷲田清一『聴くことの力~臨床哲学試論』

書評#4 鷲田清一『聴くことの力~臨床哲学試論』

弱さだって 力だ。

なにもできなくても 寄り添うことはできる。

本当に傷ついた人の隣で 自分は相当に無力だけど

この本を読んだから 自分を責めずに済んだ。

わたしの お守りのような本です。

-★★★★★

書評#3 藤原新也『メメント・モリ』

書評#3 藤原新也『メメント・モリ』

「人間は 犬に食われるほど 自由だ」

私もいつか ここに かえる。

遠い約束のような 風景を集めた本。

私だってきっと、犬に食われるほど自由だ。

-★★★★☆

書評#2 村上春樹『ノルウェイの森』

書評#2 村上春樹『ノルウェイの森』

影響力強すぎて 再読するのがこわい。

読んだら 1週間は 仮死状態になります。

次 いつ読むんだろう?

そのとき 何を思うだろう?

そういう意味で 人生のしおりみたいな 1冊。

もう少し年取っても これを読んで胸潰れる自分でいたい。

-★★★★☆

書評#1 村上春樹『風の歌を聴け』

書評#1 村上春樹『風の歌を聴け』

この本に 出会わなかったら 

かなりの内なる感受性を無視して 大人になれたのではないかと思う

この人と同じ時代に 生まれたことを本当に感謝する

-★★★★★