「ラストマイル」の感想

久々に映画を観に行った。「ラストマイル」である。

映画を作る時にまず考えるのは登場人物の職業だったりする。職業設定がリアルなほど説得力が増す。観客も働いている人なら共感を得られる可能性があるからより説得力がある。

そうやって職業のことを考えれば考えるほど、社会的なこととは無縁ではいられなくなる。

「ラストマイル」はどんな職種であれ会社員だったら身につまされる内容だった。働いていて会社の原理に従っていると社会的な存在としての自分が見失われている気がしてくるが、それは会社員でいる限り寝言に過ぎないこともわかっている。

「ラストマイル」を観てひとつ思ったのは物語と違って現実の社会は悪役がいないことで、悪いことかどうかにまるで気づいていないことだろう。

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