読書記録「走ることについて語るときに僕の語ること」
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
今回読んだのは、村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」文藝春秋 (2010) です!
・あらすじ
「風の歌を聴け」でデビューした村上春樹さんのメモワール(個人史)。毎年マラソンやトライアスロンに参加するほど「走る」ことにこだわりのある著者。そんな村上春樹が走る時に何を考えているのか、なぜ小説を書こうとしたのか、何故走り続けるのかを述べる。
元々千駄ヶ谷でジャズクラブのようなお店を経営していた村上春樹さんは、お店を畳んでまで小説家になった。職業的小説家になったことと、村上さんにとっての走ることの共通点を拝読し、内外一致している姿や、時に根に持つ姿に、村上春樹という人間を知りました。
走ることについて、特にドラマチックな出来事が起きるわけではない。実際村上さん自身でさえ「僕は走りながら、ただ走っている」、まともなことはほとんど何も考えていない、と言う。
勿論、走り切った後に飲むビールの味や、ロッキーのテーマが流れて、ラストスパートを感動的に走りきる姿なんかも想像してはいるが、走り終わった時に感じることは、「もうこれ以上走らなくていいんだ」ということ。
(当たり前なのだが)村上春樹さんも同じ人間で、同じように悩み、そして老いていくのだと。その中に村上さんの考え方や価値観が伺える本でした。
私も二つ、真似したいと思ったことがあります。一つは、まずは走ってみようかなということ。単純に最近走ってなかったですし。
もう一つは、走り続けること。雨が降ろうと、筋肉が張っていても、めんどくさくて家を出るのが億劫になっても、とにかく走り続ける。
そんな風に胸を張って言える人生にしたい。それではまた次回!
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