パンと読書って、なんて相性が良いのでしょう。
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
平日は必ず朝食を取るタイプであるが、何も予定がない休日は、部屋でゴロゴロしているだけだからと朝食を抜いてしまう事が多い。
厄介なことに、そういう日は朝食を抜いた分、昼食はちょっと贅沢しようと思ってしまう。これではプラマイゼロどころか、むしろマイナスだ。
もっとも、私にとって切り詰める経費は「食費」か「書籍代」しかないのだけれども。
それはともかく、池袋東武百貨店にて「IKEBUKUROパン祭」が行われているのを見かけてしまい、よし昼食は美味いパンにしようと思い立つ。
ひどく当たり前のことであるが、やっぱりパン屋さんのパンってめちゃくちゃ美味しいのよね。美味いパンって美味いんです(語彙力の低下)。
個人的には、美味いクロワッサンを提供するパン屋さんは信用している。
カレーパンやメロンパンも好きだけれども、やっぱりパン自体の美味しさ感じるのはクロワッサンだと(勝手に)思っている。
そう言えば、バームクーヘン展を訪れたときも同じようなことを言ったなぁ。基礎がしっかりしているものは、飽きずにいくらでも食べられると。
そんなわけで、クロワッサンとサンドイッチ。それから缶コーヒーと共に、本を読みながら優雅な昼食。
いやはや、パンと読書はなんと相性の良いものだろうか。
物語を紐解いていると、たびたびパンを食べるシーンを見かける。
青山美智子さんの「木曜日にはココアを」ではサンドイッチが、群ようこさんの「かもめ食堂」では、シナモンロールが提供されている。
梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」では、まいとおばあちゃんが野イチゴでジャムを作り、パンに塗って食べていた。そう言えば、樫木祐人さんの「ハクメイとミコチ」にもそんなシーンがあったな。
スーパーで売っている普通のパンでも良い。瀬尾まいこさんの「私たちの世代は」のように、友達と一緒に食卓を囲うのも素敵なこと。
実店舗が登場するケースもある。森見登美彦さんの「熱帯」を読んでから、京都を訪れるたびに進々堂でパンを食べている。
また、レイモンド・カーヴァーの作品を収録した「Carver's Dozen」の中に、「ささやかだけれど、役にたつこと」という短編がある。
息子を交通事故で亡くした両親に対して、誕生日ケーキを作っていたパン屋の主人がこう語りかける。
生きていると、何度か辛いことに直面する。今ではないにしても、いつか必ず訪れるものもある。
先日、兄貴が言っていたこと。「そういうことを考える年齢になったのだ」と。
そんな時は、ものを食べること。宮下奈都さんの「太陽のパスタ、豆のスープ」のように。
しっかり生きるためにも、美味しいものを食べて元気を出そう。それではまた次回!