読書記録「ウスズミの果て」
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
今回読んだのは、岩宗治生さんの「ウスズミの果て」KADOKAWA (2023) です!
・あらすじ
樫木祐人さんの「ハクメイとミコチ」12巻を買った際、最近イチオシの漫画として押し出されていたのをきっかけに作品を知る。先日ブックオフで見かけ、購入に至った次第。
主人公 丑三小夜と相棒(彼女の肩に乗る謎の生命体)クーが、荒廃した世界で生存者を探す。
かつて「断罪者」と呼ばれる謎の異形が人類を蹂躙した世界。断罪者が放つ瘴気を吸ってしまった人間は「結晶病」に犯され、肉体は腐敗することなく瘴気を放ち続ける。
「永遠の子」である丑三は未だ生存者に出会ったことはない。
人類が滅びかけている世界。動いているのは、アンドロイドや人工知能のみ。
第三話「シネマ」では丑三が出会ったのは、人格データを「手足のない」機械にコピーさせ、永遠に映画を見続ける元従業員。
人類が滅びた世界。新しい作品は生み出されず、断罪者により世界が滅ぼされる前に作られた映画をいつまでも鑑賞し続ける。
人格データを機械にコピーできる世界だ。きっと映写機から映し出される映画も、自動で切り替えてくれるのだろう。
あるいは、機械が先か、映画館が先か、いずれかの寿命が尽きるまで同じ映画を見続けるか。
どんな状況であっても、生き抜くこと自体に意味があるとは思う。
だけど、自分の最期は自分で決められるってことも、ディストピアのような世界では、一つの幸福なのかもしれない。
「永遠の子」として生きる彼女は、果たしてこの旅の果てに何を見つけるのだろうか。
さっき仕事終わりに寄り道したアニメイトにて、「ウスズミの果て」2巻目と、つくみずさんの「少女終末旅行」第6巻を購入。いずれも、終末世界に取り残された少女(たちの)物語だ。
いやはや、続きが気になりますな。それではまた次回!