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2025年2月22日 読書会報告 【東京読書倶楽部】
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
2025年2月22日(土)の朝に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!
この日はリピーター様が5名の合計6名で朝活×読書会。
ある方が今年の春から社会人になるそうで。門出として「わたし、定時で帰ります。」や「銀河英雄伝説」を紹介する大人たち。
いやはや。働き始めても本を読めるくらい、心身ともにゆとりが大切ということである。
紹介して頂いた本
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町田康「口訳 古事記」講談社
かの有名な日本の神々の歴史を描く古事記。イザナキとイザナミの天地初発から、仁徳天皇の伝承に至るまでの物語を、「関西弁」で現代口訳。
諸説あるが、古文は関西弁の方が読みやすいと言われている。大和言葉(和語)は当時の朝廷、関西辺ゆえに「しっくり」くるとも。
肉親同士の玉の取り合いや酒池肉林の乱痴気騒ぎ。神々ゆえにスケールのデカさは、おおらかさすら感じる。
昔紐解いた、手塚治虫の「火の鳥」を読んだときと同じ感覚だったそうで。大筋を把握する分には充分な内容だったのとのこと。
田中芳樹「銀河英雄伝説」東京創元社
人類が銀河に進出した遙か未来。宇宙は皇帝(貴族)が支配する帝国軍と、帝国を逃れて革命を起こそうと画策する共和主義の同盟軍に二分していた。
お互いの正義や主義が対立しあい、だがいずれの考え方にも、そこに至る理由・背景があって今があるのだと。
そんな帝国軍・同盟軍の人々を描く「スペースオペラ」全十巻。
読み始めったきっかけは、劉慈欣の「三体」に登場する日本の総理大臣が、銀河英雄伝説の一説を引用していたこと。
ちなみに、上野広小路駅近くに、「ダイニングカフェ・イゼルローンフォートレス」があるらしく、読み終わり次第、訪れようと。
サン=テグジュペリ「星の王子さま」
砂漠に飛行機が墜落してしまった男は、様々な星を渡り、地球に訪れた「星の王子さま」と出会う。
小学生の頃に読んだ頃は、全然内容を理解できなかった。(「星の王子さま」なのに、主人公は王子じゃないだとか)。
大人になってから読むと、星星にいる反面教師のような大人たち、たった一つのかけがえのないバラなど、深い物語なのだと知る。
ちなみに、スペイン語の勉強がてら本著を選んだそうで。いずれバルセロナはサグラダ・ファミリアを訪れることを目指している。
山口未桜「禁忌の子」東京創元社
搬送された溺死体を見て、救急医である武田は驚愕する。なんと自分の顔と瓜二つの死体だったからだ。
同僚と一緒に真相究明に挑むも、そこで新たな密室殺人も起きて……。本屋大賞ノミネート作でもある、本格派ミステリー。
とても面白い物語であり、紹介者にとって、一生忘れられない1冊になったのだという。その理由は、かつての記憶と繋がったから。
当時話題となった「試験管ベイビー」、テレビ東京は「家、ついて行ってイイですか?」に映った双子の片割れ。
そして、学生時代の国語の教科書に載っていた詩「I was born」。
…I was born さ。受身形だよ。正しく言うと人間は生まれさせられるんだ。自分の意志ではないんだね…
万城目学「悟浄出立」新潮社
西遊記の悟(悟浄出立)、三国志の趙雲(趙雲西航)、史記の虞姫(虞姫寂静)など、どちらかと言うと脇役である人々に焦点を当てた短編作品集。
中でも「虞姫寂静」がお気に入り。虞姫は将軍項羽に愛されていたが、理由は、項羽のかつての恋人の生き写しだったからだという。
四面楚歌の場面で、項羽から「逃げろ」と言われるものの、虞姫は答える。「私はかつて貴方が愛した女です」と。
私はあなたの本物であり、決して偽物(生き写し)ではないのだと。自信を持って、自分を捨てる覚悟に、心震える。
2025年3月の読書会スケジュール
3月1日(土) 19:00~22:00 → 満員御礼!!!
飲み有り読書会 BOOK&BOOZE!
3月15日(土) 10:00〜12:00
朝活×読書会
3月22日(土) 14:00〜17:00
古書店街散策×読書会
3月29日(土) 19:00〜22:00
飲み有り読書会 BOOK&BOOZE!
ご興味ありましたら、コメントやPeatixにて是非お待ちしております。皆様に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)
・注意事項
こちらの読書会は、神保町ブックセンターのカフェにて開催していますが、運営元のUDS様の主催とは別のイベントでございます。
お見かけした際には店員さんやスタッフさんにお伺いせず、直接主催者(アンダーリムの眼鏡の男)にお声掛け下さい。
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