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そこそこ良いイヤホンを買った話
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
去年買ったイヤホンが、先日ついに故障した。
左耳側の方は調子がいいのだけれども、右耳側の調子が悪い。最初は自分の耳が悪くなったのかと疑ったが、単純にイヤホンの不調であった。
オーディオの設定で、右耳側の音量を上げて、なんとか頭の真ん中あたりに音が響くよう調整したが、ついにうんともすんとも言わなくなった。
そんなわけで、買い替えることにした。
去年も同じことを書いたが、巷ではワイヤレスイヤホンが主流となっている現代で、私は未だに有線派である。
懐古趣味というわけではないのだが、どうも有線のほうがしっくりくる。おそらく片方を無くすという悲劇もないだろうし。
去年買ったのが、Audio-technicaのイヤホン。500円程度のイヤホンばかり使っていた当時の私にとって、そのイヤホンは革命的に音質が向上した。
そして先日、またAudio-technicaのイヤホンを買ったのだけれど、ここで少々困ったことになる。
かれこれ1年ほど、ちょっと良いイヤホンを使ってきたせいか、さらにワンランク上げたいと欲が出てしまったのだ。
去年買ったイヤホンは、同メーカーの中では比較的価格の安いモデルであった。それでも音質は充分に保たれているし、周囲の音も聞こえにくい。
だけど、その音質に慣れたためか、さらにランクの高いイヤホンをつけたときに、その音の響きの違いなどを感じ取れるようになっていたのだ。
まだ数百円のイヤホンに慣れていた頃は、1000円の商品も2000円の商品も、今までよりも「良い」というだけで、その差を実感することができなかった。
それが今では、違いを感じ取れている。
それはある意味、自分自身もバージョンアップしたとも捉えられる。
逆に言うと、より高音質のイヤホンを求める耳になってしまったとも言える。
ぐぬぬ。こうして人間の欲望は、留まることを知らぬのだなと思いつつ、去年よりもそこそこ良いイヤホンをお会計に持っていったとさ。
もっとも、たまにはこういう「ちょっと良いもの」を買って、生活の質を向上したいもの。
もとより書籍代と食費代だけが、変動費として大きな割合を占める生活を送っている。
ちょっと贅沢をしようにも、数万円のものが欲しいわけでもなく、たかだか数千円の差で贅沢を楽しんでいる。
そりゃ値札や価格をいちいち確認しないで、買い物ができたらもっと幸せかもしれない。数千円の差で右往左往するくらい、貧乏性が染み付いているのも事実。
だけど、そのために一生懸命、身を粉にして働きたい気持ちは私にはない。
先日、会社で小耳に挟んだこと。「〇〇先輩みたいに8時から仕事を始めて、22時まで仕事をこなすハードワーカーになりたい」と。
それを聞いた私は、「それは嫌だなぁ」と、正直に思った。
そんなに働いたら、私ならnoteも書く余裕すらなくなっちゃうよ。
そりゃそこまで働けば、その分給料やボーナスも上がるだろうし、昇格など役職も高まり、さらに貢献できる立場になるだろう。
ただ、私はそういう方向性は求めていないだけ。
ライターとして記事を書いて、ライターとしての成長を望む。週末は読書会を主催して、余暇時間には本を読む。
それで充分、贅沢な生き方をしているではないかってね。
イヤホンを買った話からはだいぶ脱線してしまったけれども、この程度の贅沢は、自分へのご褒美として、うんと享受しようではないか。
それに、イヤホンをしている間、周囲の音が聞こえなさ過ぎるのもあまり過ぎではない。耳との密閉性が高いと、むしろ違和を感じてしまう。
だから、どこかで線引きはするだろう。何事も享受できる限度ってものはある。
その意味で、私なりの豊かさを目指していこう。それではまた次回!
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