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自分で書いた本なのに読めない...『電気自動車のしくみ』中国語繁体字版が出ました

こんにちは。交通技術ライターの川辺です。

先日、はるばる台湾から本が届きました。
私が昨年出版した『図解まるわかり 電気自動車のしくみ』の中国語繁体字版です。

段ボールの箱を開けると…画数が多い漢字の本が。
その名も『超圖解 電動車的構造與原理』。

はるばる台湾から到着!

「的」→「の」
「與(「与」の旧字)」→「と」なので、
そのまま日本語に翻訳すると『超図解 電動車の構造と原理』となります。
向こうでは「EV=電気車」なのですね。

カバーのデザインは、ご覧の通り日本語版とほぼ同じです。

日本語版(左)と中国語繁体字版(右)

ただし、下にある帯の文章が…読めません!

中国語なので、当たり前ですが、すべて漢字です。
繁体字は、かつて日本でも使われていた画数が多い旧字なので、「なんとな〜く」わかる部分もありますが…キャッチフレーズは日本語版と少しちがうようですね。

本文も見てみました。
なんか読めそうで読めない…!

最初の見開き(第1章第1節)

自分が書いたから読みたいのに、著者本人が読めない。これって、海外での翻訳出版における「業界あるある」ではないでしょうか。

この本は、すでに現地の書店に並んでいるようです。台湾のネット書店「博客来」には、「出版日期」が今年10月28日であると記されています。

博客来 超圖解 電動車的構造與原理


なお、本書『図解まるわかり 電気自動車のしくみ』は、今後中国語簡体字や韓国語にも翻訳されます。簡体字やハングルとなると、おそらく読むのがさらに難しくなりそうです。

異なる言語に翻訳された結果、著者本人が読めなくなるのは仕方ありません。ただ、私が書いた本が、こうして異国の地で翻訳出版されるのは、ほんとうにありがたいことだと感じています。


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川辺謙一@交通技術ライター
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