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アートギャラリーで個展したいあなたへ

アートギャラリーの存在感は10年前20年前に比べると弱くなった。
なぜかというと、かつてアート作品を買う客は有名ギャラリーで作品を購入することがステータスだった。そしてそこのギャラリストが選んだものなら間違いないだろうと、客とギャラリストとの間に信頼関係ができていた。

しかしSNSの発展で状況は変わった。
私の体感では2010年代半ばからだろうか。
客が作家から直接買うことを良しとし出したのだ。
そして作家も客に直接売ることを普通にやり出した。
かつてこれはタブーであった。
ギャラリーに所属している場合は重罪で、断罪されることあった。
ギャラリー目線で考えれば当然のことではある。

ギャラリー衰退のもう一つの要因は、若手作家を応援しようという胆力のあるギャラリストが減ったことだろう。
若手作家を応援し育てていくには財力に加え交友関係の広さもモノを言う。
投資として行うには自分のビジネススキルとマネージメント能力も必須になるだろう。
そこまでの覚悟のあるギャラリストが減ったということだろう。

近年増えてのはIT系の企業が事業の一環として行うギャラリーだ。
母体が儲かっていると売れた作品の支払いが滞って裁判沙汰(実はよくある)になることもないから、その点では安心だ。
だが、展示もほったらかしだったり、作品のスタイルに口出しされたり、社員の入れ替わりが激しいので、打ち合わせで毎回初めましてってことも本当にある。

ようやく本題のギャラリーで展示する方法について書いていく。
以上のようなことを書いても、やっぱり展示したいギャラリーがあるあなた、どうやってアプローチしますか?
①持ち込み
②ギャラリストに声をかけてもらう
③紹介
以上のどれだと思いますか?


私が思う有効な方法は
③>②>>>>①
順に解説します。
1の持ち込みは最も悪手。
大手ギャラリーでは腐るほど見てるはずだし、飛び込みで見てもらえるほど向こうも暇じゃない。アポを取ってまでポートフォリオ見せるのは流石に重い。

2ができたら苦労しないって思ってる人もいると思う。美女なら可能か?とかね。私が実際に経験した話をしたい。
あるギャラリーで友達の搬出入の手伝いを頼まれたことがあった。私は搬入でテキパキと動き、搬出でもキビキビ動いていたら、君は何している人?とギャラリストに声をかけられて、自然に作品を見せる流れになり、半年後に個展が決まった。
恋愛でもそうだが声をかけさせるが大事。
気にさせたらこっちのもんよ。笑

3は勝ち確定。
これは、知り合いを通じてギャラリストを紹介してもらう方法。
ギャラリストのお客さんか同業仲間などに紹介してもらうのだ。
それも通常営業中に行って紹介だと重いから、何かの展示のレセプションなどで自然に挨拶がてら紹介してもらうのが一番良い。
知り合いの紹介なら無下にできないし、それなりにふるいにかけてくれていると信じてじっくり作品を見てくれる。
ビジネスでも顧客による紹介が一番、ビジネスを拡大していくと実証されている。
ではそんな人とどうやって知り合うのか。
アート系のイベントのパーティーやレセプションなどは、機会があれば参加して顔を広めておくと良いだろう。そこで友達や恩師などを通じて知り合いを増やしていくのが次のステージに上がるきっかけになる。

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