おすすめ本「センスは知識からはじまる」
仕事(ブランディング・デザイン)柄「そうそう!」と激しく納得するポイントが多すぎる本があったのでご紹介します。友人から教えてもらい読み、最近はオーディブルでも2回ほど繰り返して聞いています。(音楽を聴くのも飽きてきたので、走りながらインプットが増やせるポッドキャスト、オーディブルがもっぱらランニングのお供)
仕事(ブランディング・デザイン)柄「そうそう!」と激しく納得するポイントが多すぎる本があったのでご紹介します。友人から教えてもらい読み、最近はオーディブルでも2回ほど繰り返して聞いています。(音楽を聴くのも飽きてきたので、走りながらインプットが増やせるポッドキャスト、オーディブルがもっぱらランニングのお供)「くまモン」のアートディレクションを手がけた日本を代表するデザイナー水野学さんの「センスは知識からはじまる」です。
プレゼンではなく研究発表
私は、デザインは情報整理技術だと思っています。いかに情報を集められるかがまずはデザインの第一歩。一般的にイメージされる「デザインを考えてレイアウトする」というのは末端の作業であり、多くの時間と労力を注ぎ込むのはこの情報を集め、整理する過程です。水野さんもまずは相手のことや、事業の背景、歴史など徹底的に調べることから始めるそうです。歴史は沿革だけでなく、事業そのものの始まりや土地の歴史にまで遡ることもあるそう。
そしてデザインの提案のことはプレゼンではなく研究発表と考えるそうです。調べ尽くして、このロゴしかない、このデザインしかない、という答え、そこに辿り着いた過程を解説。つまり何個も出さない。1つのデザインしか出さないというか、出せない。そこまで徹底解説されるとデザイン提案に納得しか生まれないわけで、そこで初めてデザインがわかりません、センスないので…という方でも「このデザインが良い」と判断できるそうです。
良し悪しの判断は知識から
デザインの判断のためには、前提条件や背景をしっかり読み解く能力が必要。そのために必要なのは「知識」である、というのも納得できる一冊です。ジュークでも日頃から本を読む、言葉を磨く、いちいちストーリーや意味を持たせる、といったことを心がけてデザイン、設計をしています。なんとなく作ったものでは説明ができないからです。なぜそうなのか?それを解説できる知識と言葉が操れないと良いデザイナーとは言い難いと思います。
アート(美術)とデザインは一緒にされがちですが、感情をありのままに表現したり、自身の思いを形にするアート(美術)と、デザインは非なるものです。デザインする側も、それを判断する企業側も必要なのはまずは知識。知識があれば積み重なりそれがセンスと呼ばれる。だから学び続ける姿勢は大人になっても必要であることがこの本を読むと腑に落ちます。