スパイスからカレーを作る女が使っている市販のカレールー
タイトルにもあるように、私はカレーをスパイスから作るのが好きな女だ。
巷ではスパイスからカレーを作る男性は嫌がられるらしいけれど、スパイスからカレー作るの楽しいからなあ。私は大きく共感しちゃうよ。
まあ女性に嫌がられる理由としては、大量にスパイスや道具を買い揃えたのに使い切れずに余らせたりとか、全般的にこだわりが強くて面倒臭そうだとかだったり、スパイスから作るカレーとは厳密にはあまり関係ない部分じゃないかと思っているんだけどね。
知らん。
とはいえ、スパイスから作るとなると、大量の油でじっくり玉ねぎを炒めるところから始まるわけで、正直カレーを食べたいからって毎回できるようなものではない。あれは個人にとっては道楽の域だと思う。
少なくとも私にとってカレーをスパイスから作るというのは娯楽である。
丁寧に材料を準備してじっくり時間をかけられることがまず贅沢だし、楽しんだおまけで手作り感のあるカレーが食べられてお得だね!くらいの感覚。
そこで、スパイスからカレーを作るタイプの女が使っている市販のカレールーをまとめてみることにした。
人類の英知・企業努力のカレールー
カレーを作るとなると基本的には市販のカレールーにお世話になる。
それが妥協だとかサボりだとかいう感覚はない。
自炊は自炊だし。材料切ったり、炒めたり煮たりと手間はかかってるし。
でも、材料を煮込んだらルーを溶かすだけで出来上がり!という手軽さは、ほぼ魔法と言ってもいい。超便利。ありがとう。
それに市販のルーというのは長い時間とたくさんの人たちによって研究され続けてきた企業努力の賜物である。
ぶっちゃけ美味しさで言ったら、素人の道楽で作るカレーより市販のルーの方が圧倒的に上だ。それでいい。ありがとう。
何のカレールー使ってんの?
とはいえスーパーのカレールー売り場にはかなりの種類のルーが並んでいる。
正直隅から隅まで1つずつじっくり見たことは無い。
ほとんどの人が、なんとなくメジャーなもの、馴染みのあるもの、お気に入りのもの、パッケージで美味しそうに感じたものあたりから選んでいるのではないだろうか。
そして、私は人がどのルーを使っているのか気になる。
ならばまずは自分から名乗れということで、普段使っている物と今気になっている物をいくつかピックアップして紹介してみる。
なお、私が辛いもの大好きなため、基本的にカレーは辛口を選ぶことが多いことはご理解願いたい。
ここ5年くらいはヘビロテ
ヘビロテの条件は、まずスーパーで手に入れられること。
「ハッ!カレーが食べたい!」と思った時に、家にルーが無くても近所のスーパーでサッと買えることが重要である。
あとは、高価格すぎないこと。
お家カレーの頻度は月1あるかないかくらいなので、せっかくなら美味しいものがいいけど、カレーの良さは手軽さでもあるので最低価格よりはちょっと高いくらいのラインから選ぶことが多い。
■エバラ 横浜舶来亭カレーフレーク
長らく我が家の定番となっているのはこちら。
フレーク状なので溶けやすく、固形ルー特有の油のねっとり感が少ないのがお気に入り。まあちょこっと高級なんだけどね。
去年あたりからずっと買っていたスーパーに置かれなくなって悲しい。でも割といろんなところで売っているので問題ない。
ガツンというよりは鼻に抜けるような、カレーに使うにはピンとこないかもしれないけど、コッテリよりサッパリとしたカレーという印象。
ただ、味が薄いというわけじゃない。ちゃんとコクもあって美味しい。
インド系のスパイシー系よりは欧風カレーと呼ばれるタイプかな、と。
スパイス感よりは旨味しっかりって感じ。ただ辛口なのでピリッと感はある。
チャツネやビンダルペーストなど本格的な材料が使われているのも特徴的。
そして、ココアやコーヒーで出されているだろうほろ苦さがじっくり煮込まれたかのような風味に繋がっていて楽しい。
個人的に贅沢感と満足感が高いカレールー。
このシリーズは中辛も美味しい。甘口は未経験。
注目すべきはトロピカルカレー!
スーパーではあまり見かけないけど、まじで南国で食べるカレーという感じでとても美味しい!!
フィリピンで食べたパイナップルライスを思い出す!
変わり種だけど、ちょっとした旅行気分を味わえるので気になる方はぜひ試してみてほしい!!
■エスビー食品 ゴールデンカレー ザ・スパイス
ちょっと手に入りにくくなった横浜舶来亭に代わり、最近使うようになったのがゴールデンカレーシリーズのザ・スパイス。
特売で安くなることも多いのでありがたい。(切実)
これは、とにかくスパイス。
特にホールで入ったクミンがバチバチ効いていて、スパイス大好きな私、大歓喜。
というわけで、スパイス感、クミンが苦手という人は全力で避けてほしい。
ただ、本格的なインドカレー風かというとそんなことはなく、ベースはしっかりお家カレーなのでごはんにも合う。
わりと原材料がシンプルなのも個人的に好きなところ。
このシリーズでは、バリ辛も好き。これは辛いカレーが食べたい時に嬉しい。
激辛カレーってルーからレトルトまでいろいろあるけれど、乱暴に辛くて旨味に欠けるようなものは全然好みじゃないけれど、これは辛さもあるけどカレーとしても美味しさも両立できている。
ちょこっと使いに便利な小分け
最近みかけるようになった小分けタイプ。これ、1人暮らしとかめちゃくちゃ便利だよね!
これなら冷凍のベジタブルミックスとか煮込み用の根菜セットを活用して、もっと簡単に少量からカレーが楽しめそう。
今は、大きめのお鍋でたっぷり作って2.3日かけて食べきることが多いのでスタメンではないけれど、他のカレールーとブレンドしたり、微妙な量の調整に大活躍。
変化球としてはカレー鍋をしたい時なんかはこのタイプが調節しやすい。
■エスビー食品 赤缶カレーパウダー
なんとなく、S&Bの赤缶というと信頼感増さない?
それくらいロングセラーかつ定番のブランドなだけあって、ものすごく親しみのある味。
野菜の甘みがあるほど美味しさが増す味だと思うので、無水カレーとかにも合うと思っている。
ちょっとビター感があるけれどすっきりとした辛さで、ハフハフ食べられる印象。
私はアレルギーもないし気にしていないけど、小麦粉不使用というのも特筆すべき点かも。
■エスビー食品 スパイスプレミアム
こちらも小麦粉不使用の2皿用小分けルー。
他にも、スープカレーと欧風カレーがあるけれど、王道お家カレーじゃない味が小分けというのは使い勝手抜群。
そして、鶏肉を使うならこの味が美味しい。
グリーンカレーとかバターチキンとか、鶏肉が合うカレーは美味しくて大好きなのだけど、日本人にとってはちょっと変わり種的存在になりがち。
なかでもこれは食べやすいチキンカレーになると思う。
パッケージもスリムでコンパクトなのがいい。
まとめてみて気付いたけど、私、結構エスビー食品にお世話になっているのね。
買ってみたいルー
カレールーって、次々いろんなものを試してみたい派と、気に入るとそれを使い続ける派で大きく分かれる気がしているのだけどどうでしょう?
まだ食べたことないけど気になっているのが2つあるので、ついでに乗せておく。
■江崎グリコ ZEPPIN
お笑いコンビ・レインボーのジャンボのご実家で愛用しているというカレールー。
ジャンボのお母さまがめちゃくちゃお料理上手かつおもてなし上手、さらに愛嬌たっぷりということで、YouTubeのご実家シリーズがとても好き。
カロリー、材料費など度外視の、見ていても気持ちがいい豪快なご馳走が次々と!次々と!登場するのだけど、それがどれも美味しそうなんだわ。
そんなお母さまが「カレールーは絶対これ!」と言っていたので、きっと美味しいのだろうと思う。
探してみたら近所のスーパーにも売っていたけど今まで気づかなかった!
ただ、これまで特売になったことは無く、買うと思うとちょっとお高い。
これは何かの時のご馳走にしようと思いながら、さてどれだけの時間が経ったのか。何かの時が、まだ来ない。
いや、さっさと買え。
■ナチュラル専科 カレースパイス
シンプルにスパイスがブレンドされたカレー粉。
ちなみにこれならいろいろ買い揃えなくてもスパイスカレーが作れるじゃん!便利じゃん!欲しい!と思っているもの。
カレーにしなくてもカレー粉っぽい使い方で使い切れそうだし。
ということで、とりあえずで買い物カゴに入れている。ちなみに市販では見つけたことがない。
結局スパイスカレーも好きなのである。
カレーは恐ろしい
ここまでカレーについて書いておいてなんだけど、カレーは、本当に恐ろしい。
なぜなら、めちゃくちゃごはんが進む。
いつもの倍量は確実に食べちゃう。カレーの前に「節制」という2文字は粉々にはじけ飛んで消える。さよなら。
ちなみに夫は「カレーは飲み物」と言っていた。わかる。
それでもやっぱりカレーが好きだ。お店のカレーも人んちのカレーも好きだ。
カレールーの食べ比べをしてみたいなと思うこともあるけれど、いくら1口ずつだとしても想像しただけで体重が増えそうなので実現できずにいる。
あと絶対1口ずつじゃ終わらない。
だから、人のおすすめも知りたいのだ。
ああどうか、私にあなたの使っているカレールーを教えてくれやしないかい?