羨ましがられないプチ自慢
どういうわけか今日は、仕事中ずっと「具材モリモリのパスタをたらふく食べたい」という欲求が頭を占めていた。
どうしてもどうしてもその欲を取り払うことができず、帰宅して早々にひき肉、玉ねぎ、ナスをどっさりを入れた大盛りのパスタ(ちなみに麺は120g)を作った。
あとは、大好きなタバスコを大量にかけて、もっくもっくと平らげた。
超おいしかった。とてもよかった。
ただ。
わかってはいるのだけど、満腹に食べてしまうとどうしようもない眠気に襲われる。
時間が経つと、寝てもいないのに顔や体のあちこちがむくんで腫れてくるような感覚がする。
食後しばらく集中力の欠けたむくんだ生き物に成り下がってしまうのだ。
だから、こういう暴食的なことは出来る限り避けているんだけど、そうは言ってもいつもいつも欲望を無視することはできない。
最近、千早茜さんの「わるい食べもの」というエッセイシリーズを読んでいるのだけど、そのなかに「胃腸が強い」という表現が何度か登場し、なんだかとてもひたっとくるものがあった。
私、どんなに食べても、何を食べても、食中毒とかじゃない限り、滅多にお腹を壊さない。
海外の屋台で食べても、山で木の実をもいでそのまま食べても、賞味期限が過ぎていたのを食べても(えへ)、中本の北極のような激辛料理を食べても、お腹を壊すということが少なくとも記憶にある限りではない。
※海外の屋台については経験と野生のカンでヤバそうというお店は避けているというのもある
そして、長年の観察の結果、どうやら人より消化機能が高いようである。便秘もない。
普通、食べたものというのは24-72時間で排出されるらしいのだけど、それより早く排出されることが時々ある。具体的な検証内容は明記しないけど。
ちなみに、便の状態はとても良い。
食い意地がはっているうえに、胃腸が強い。
かつてはそれに甘えて暴飲暴食の限りを尽くしてきたわけだけれども、胃腸の丈夫さに特に変化は見られないにせよ、食後に襲われる眠気の強さは年々増している気がするのだ。いや、増している。
たぶん、昔に比べて代謝が下がったことで、これまでと同じように消化にエネルギーを割いてしまうと、それ以外に使えるエネルギーが足りなくなってきているのだと思う。
眠いというのは本当に困る。本当に。
だから、そういう意味で、消化にエネルギーを使いすぎないように調整していかなきゃなあと思い始めているこの頃。
とはいえ、この先もっと食べたくてももう食べられないよってことは増えていくだけだと思うので、まあ、ほどほどに好きなものを堪能しながら生きていけたらいいな。
そして、この胃腸の強さは私の中でひそかな「あまり人に羨ましがられないプチ自慢」なんだよね。
海外含め、旅行中にお腹を壊すことがないだけで、旅行中の満足度ってかなり変わるでしょう?初めての食べ物に挑戦しやすいし。
あれ?結局食いしん坊かどうかの問題か。でも、食いしん坊にとっちゃ頼もしい相棒だよな。
これからも労わったり傷めつけたりしながら、アメとムチで胃腸と付き合っていこうと決めた大盛りパスタの日であった。