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地球と身体の環境はつながる
私の住むエリアでは、週2回、燃えるゴミの回収がある。
集積場所には大きな金属製のコンテナのようなものがあって、スライド式のフタを開けて各家庭のゴミ袋を入れる。
フタはある程度の重みがあるため、カラスや小動物といったゴミを荒らす生き物だけでなく、もしかすると小学校低学年くらいの子どもには開けられないかもしれない。
木造の小屋に詰めたり、ゴミの上にネットをかけたり、さまざまなゴミ集積所を経験してきたけど、このタイプが1番使い勝手がよくて、ひそかにナンバーワンの称号を与えている。
余談はさておき。
ゴミ出しの度、フタをあけると自ずと先に出されている他の家のゴミ袋をみることになる。
そこで、前々からなんとなく気になっていたことがあった。
「家って、もしかしてゴミ少ない…?」
私の住む町や近隣の市町村は、スーパーなどで購入した指定のゴミ袋でないと回収してもらえない。
だから、他の家のゴミでもパッと見ただけでゴミ袋の容量がだいたいわかるのである。
ちなみに私のエリアでは10L、20L、30L、40Lの4種類で袋のサイズが展開されている。
ゴミの集積所に置かれているのはほとんど30Lか40Lの袋である。
もちろん家族構成やゴミ出しの頻度などにもよるから、それだけをみて各家庭のゴミの量をはかるには乱暴すぎるけれどね。
ゴミ袋は中身が見えない不透明タイプなので内訳まではわからない、し、そこまで知ろうとも思っていない。
ただ、我が家は大人の2人暮らしで、週2回ゴミを出すなら1番小さい10Lの袋で足りている。
10Lにも満たない時は、ゴミ出しを1回パスして20Lにまとめることもあるけど、そうなると袋がちょっとスカスカになってもったいない気持ちになるのよね。
ペットボトル、缶、プラスチック、紙ゴミ、段ボールなどは、わりとしっかり分別してスーパーの資源回収などに持っている。
となると燃えるゴミで出すのは、生ゴミ、汚れや匂いが取れないプラゴミや紙ゴミ類、あとは暮らしの中で出るティッシュゴミなどの細々したもの。
人んちのゴミの量なんてわからないからね。
「家って少ない?」なんてただの勘違いで、なんなら多いくらいなのかもしれない。
そもそも比べるものでもないしね。
わかっているの。でも気になることでもあるのよ。
あなたは毎回どれくらいゴミを出していますか?
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私は、出来るなら今よりもっと減らしたいと思っている。
出すゴミの量もだけど、ゴミになるとわかっている物を手に入れるところから減らしたい。
身近なところでいえば過剰包装とかね。いらないノベルティとか。
この前「ぜひどうぞ」と中身が見えない状態で渡されたものがあり、急いでいたのでとりあえず袋ごと受け取ってきてしまったのだが、入っていたのは明らかに私が使わないもので、人にあげるにはあまりにもノベルティ感が強いし、ちゃんと中身を確認して「使わないので他の人にどうぞ」と返せなかったことを悔やんだ。
ゴミを減らすとかローウェイストとか言うと、洗練された暮らしをイメージするかもしれないけど(私はする)、どちらかというと私はモノに溢れ片付けられないタイプの人間であり、洗練さとはほど遠い。
それでも環境のため、暮らしのため、無駄なエネルギーを消費しないためのアクションは起こしたいと考えている。
捨てることもだけど、ものを買う時には捨てる時の環境負荷や手間を考えるようになった。
小さい変化である。
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このまま何もしなければ「2050年には海洋に存在するプラスチックの総重量が海にいる魚の総重量を上回るとの試算がある」と言われていることを知った時はショックだった。
2050年なんてもうすぐそこじゃん!!!
海洋プラスチックゴミの8割は人の住む街から出ている。
自然分解されないものを自然に放り投げて環境や生態系を狂わせてきたツケは必ずどこかで巡ってくる。もう始まっている。
世界には(もちろん日本にも)平気で道路や海、川にゴミをなんでもポイポイ捨てる人、地域、習慣があるのは紛れもない事実。
だからすぐには変わらない?
確かにその人たちはすぐには変わらないかもしれない。
でも、少なくとも私は、ゴミをゴミ箱に、必要があれば分別して捨てることができる。
モラルとか、教育とか道徳とか、意識の違いとか、いろんな要因はあるかもしれないけど「ゴミはゴミ箱に」はそんなに難しいことではないはずだ。
ちなみに上で海洋プラスチックゴミについて書いたけど、じゃあプラスチックフリーを目指しているのかっていうとそうでもない。
個人的にはプラスチック自体は悪と思っていないし、ものすごい便利な素材だと思っている。
ただ、それが”プラスチックである”ということを認識し、無駄遣いしないようにするかしないか、は大きい。
人間が作り出したものは、人間がしっかり管理し、始末しなければならない。
(厳密には処分において自然エネルギーを頼ることがあるにせよ)
それに、どんなゴミでも焼却処分となると膨大なエネルギーが必要になる。
そのためにはさまざまな燃料だけでなく、私たちの税金が使われている。
ゴミを減らすってシンプルにいいアクションじゃない?
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地球の水は、自然だけでなく私たちの体の中も姿かたちを変えながら通っていく。
地球上にあるすべての水は循環している。おとぎ話とかでなく。
海の水がゴミや排水で汚れるとする。
それはやがて私たちの体の70%を占めるという水として巡ってくる。
だからね、地球環境をよくしましょうって、体内環境をよくしようってくらい身近な話なんだ、きっと。
そういう視点で生きていきたいと思っている。
今日の晩ごはん
キーマカレー(玉ねぎ、人参、粗びき肉)
大根ツナサラダ
ほうれん草と卵の和え物
家にある材料で出来るもの、となって導かれたキーマカレー。
お水の代わりにトマトジュースを使ったので味もテクスチャーもより濃厚に。
キーマカレーって、ノーマルカレーより肉野菜炒め的なおかずに感覚が近い。ガパオのような。
千切りにした大根に、ツナとしそ、ポン酢を合わせたさっぱり味と、茹でたほうれん草とつぶしたゆで卵を、すりごまとマヨネーズで和えたこっくり味が良い付け合わせに。