仮説とは、島と島を橋で結ぶようなもの
企画を考える上で「仮説思考が重要」だとよく言われるが、仮説を思いつかないこともある。
そんなとき、仮説の元となる情報が足りてないことが多い。なぜなら仮説とは「島と島を橋で結ぶようなもの」だと思うからだ。
そもそも島が見えてなかったり、島にどんな魅力があるのかわかっていないと、橋で結ぶことの必要性や可能性も感じないだろう。
例えば、以下のような情報を持っていたら、どのような橋が架かるだろうか。
●『レンタルなんもしない人』は根強い人気
どうしても誰かの存在を必要とする場面で、友人や知人に頼れない人も多い。あるいは、レンタルなんもしない人のようにスペックを誇張しなくても生きていける世界への期待や共感がある。
●『人新世の資本論』が新書として異例の売れ行き
コモンの再生を軸としたマルクスの脱成長コミュニズムに魅力を感じる人が多い。みんな資本主義に疲れている。
前者を『レンタル島』、後者を『マルクス島』と名付けるなら、間には「ノーモア キャピタリズム ブリッジ」「これ以上なんもしない橋」が架かるかもしれない。
価値観をおしつけない『レンタルなんもしない人』、脱成長への指針を占めす『人新世の資本論』は、セカンドライフを考えたときに、年金制度にかわるくらしの支え方のヒントを得ることができる。
いずれにせよ、企画を考えるということは仮説を考えることであり、自分なりの視点で橋を架けることだろう。どんな橋をかけるか。島と島が活気付くような楽しい橋をかけたい。
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