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飛行石のような言葉

これまで生きてきていろんな言葉に出会った。でも何かの拍子に飛行石のように光り出す言葉がある。

愛は無償

大学のゼミの先生がよく言ってた言葉だ。

先生の風貌がルチアーノ・パヴァロッティに似ていたせいか、普通の言葉でも何だか妙に箔がついた感じで心に残っている。

この言葉に関しては、「無償=愛」ではなく「愛=無償」であるのがポイントだと思う。

とらえようによってはなかなか苦しくなる言葉でもあるけれど、たしかに社会に愛は足りない。「愛は余裕」なのかもしれない。

思えば好きなサービスとか会社とか人とか、こっちが申し訳なさを感じるくらい無償である。返したくなる借りがいつのまにかできている。

クルミドコーヒーの影山さんがおっしゃっている「健全な負債感」ってこういうことか。

飛行石が指し示す先にラピュタがある気がする。

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