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刀箱師の日本刀ブログ 中村圭佑
2024年10月30日 22:22
山銅地の薄手の菊透鐔。横82×縦83×切羽台厚3㎜(円形台座部、横51×縦51.5㎜)
2024年10月22日 23:41
成木鐔について早くも29回目となってしまいました。どうしても自身の好きな金工だけに鑑賞頻度も高まり、故にブログの内容も偏ってしまいます。これだけ時間をかけて追い求められる鐔工を見つけられたというのはある意味幸せな事かもしれないですが…。という事で29回目は日光下での成木鐔の見え方を比較してみます。鉄鐔などはよく日光下で見るのが良いなどと言われますが、成木鐔も鉄色の違いが分かり易かったので
2024年10月16日 15:01
今まで鉄鐔といえば成木一成氏(現代)の物にしか手を出していなかったのだが、比較的手頃な価格で鉄質の良さそうな鐔を見つけたので手元に置き鑑賞してみる。鉄鐔に手を出さなかったのは「良く分からないから」の一言に尽きる。現代の錆付けも非常に巧妙な物があり、古い物との区別、または古いものに新しく錆付けを行っているかなどの判断がなかなか難しい、という事が理由である。こうした鉄鐔の良さを分かるようになる為に
2024年10月14日 23:12
ずっと探していた成木鐔と同手のものを見つけたので購入。成木鐔で良い物が見つかった時は大刀剣市前だから…などとは言ってられない。財布の紐を緩める時である。横79.5×縦81×耳厚5.1mm(切羽台厚4mm)表と裏
2024年10月9日 14:35
先日少し変わった鐔を発見。直径7㎝、厚み8㎜ほど、蓋のような形状をして頂点部には紐を通せるようなフックが取り付けられている物に、茎孔と櫃孔が開けられ鐔のようになっている。鐔というよりは何かの工業製品を変わり者が鐔に仕立て直して見に付けていたと見た方が良いかもしれない。鐔として使用するには蓋のような形状ゆえに手の甲への当たりが痛く実用にも疑問が生じる故、刀を使う必要があまり無かった時代のも
2024年10月4日 22:55
以下のような「埋忠二字銘」の鐔の作者について調査する過程で埋忠明真の九年母鐔の存在を知ったのは今から1年程前、昭和53年に東京国立博物館で開催された「埋忠明寿とその周辺」という展示会資料を見て、である。これに2点、明真の九年母鐔の作例が載っている。この図録では白黒で載っているだけで色味が分からず、かつ銘を見ると明寿の「埋忠」の字になんとなく類似している様子も見て取れる。以下は同じく上記の
2024年10月3日 22:52
②はこちら和鏡をそのまま鐔に仕立て直した鏡師鐔について、本日トーハクに行ってきて和鏡を見てきたのですが、鏡師鐔の元になっている和鏡の製作時代のヒントが得られたのでまとめておこうと思います。それが以下の和鏡。二羽の鶴と亀が描かれています。素材はなんとなく同じ白銅にも見えます。耳の立ち上がりの高さがこちらの和鏡はかなり高く1㎝程あるように見えますが、それよりも目を引いたのは解説にある一