ラブクラフト『狂気の山脈にて』より『ダゴン』の感想
新潮文庫ラブクラフト短編集『狂気の山脈にて』に収録の『ダゴン』の感想をお送りします。
ここでも、短編や中編の中で何度も繰り返されてきたストーリーの型があります。
主人公≒語り手は過去を振り返り語る。危険な場所に行き、探索し、事件が起きて、対処してラストへ。この構図です。
今回は、危険な場所に行った理由が、自業自得ではないのがこれまでとは異なるパターンと言えます。
怪しげな研究に手を貸したわけでも、気まぐれからわざわざ危険な場所に足を踏み入れたわけでもありませ