ハイ状態。
最近は少し気持ちが高ぶっていて、色々な新しいことに手をつけていた。とめどなくアイデアや理想が思い浮かんできて、脳がアドレナリンで脈打っている感覚。これはたまにくる波だな、と気付けたのは大きな成長かもしれない。
私はこういう時は素直に新しいことに手をつける。だけど、条件がある。お金は使わないこと。ハイになっている時は、成功が目に見えてしまうからつい課金してまで始めようとする。これまで何度思いつきで高い課金をしては熱が冷めて放置したことか。だからお金を使いたくなっても、使わないようなルールや仕組みを使ってなんとかやり過ごした。
こういう状態のときは過剰なアドレナリンが出ている、ということが分かってからあえて夜は早く布団に入るようにしたり、散歩をしたり、いつもは1つのスーパーで食材を買うけど予算内で3つくらい回ってみたり、スマホの通知を切ったり、目を瞑ってみたり、なんかアドレナリンが鎮まりそうな行動をするようにしている。
あとは紙に思いついたことを全て書いてみる。小説家がストーリーを思いついたときくらいの勢いで紙に向かってペンを走らせている気がする。これはブレインストーミングというらしいのだが、ハイ状態の私にはとても効果があった。ひとしきり疲れるまで書いたら、それを見返す。するとまあ理想の自分が描かれていてそのためにどうする、とかなんとか非現実的なことを書いているのだ。それを客観的に見ると、自分がいかに短絡的で楽観的になっているかが明らかになる。そこで一旦、今すぐこれにお金を費やすのは愚かだと気づくことができる。
「自分は何でもできる!」状態になったことがある人には私のこの行動がわかってもらえるだろうか。きっと分からない人からすると本当に馬鹿げていると思う。実際、私もこの状態から抜け出したときに本当に自分が気持ち悪く感じる。自己肯定感は低い民なのに、どこからそんな自信過剰な思いが湧いてくるのかと、嫌になる。
しかし、お金を使わずに乗り越えられた今はむしろ、コントロールできたという感覚で少し嬉しい。軽い躁状態になるのはしょうがないことだ、その被害を最小に抑えられたということに前進を感じる。
最近はホルモンとメンタル、行動の関係を発信してくれる人が多いから助かる。自分の意思ではなくホルモンを操りましょう、みたいなのすごく好きだ。失敗しても自分の意思の弱さを責めなくてもいいし、「ホルモンに負けたーー、次はどう操ってやろう」という気持ちなる。
最近は涼しくなってきて、虫も鳴き始めて秋を感じる。秋の空気を目一杯肺に送り込んで、落ち着きのなかった夏の自分を深い息とともに吐き出していこう。