「Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 02」感想・ネタバレ
どんな本?
『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年』は、之貫紀 氏による日本のライトノベル。
この物語は、世界各地に「ダンジョン」が出現してから3年後の世界を描いている。
主人公の芳村は、元々は社畜として働いていたが、ある偶然からダンジョン探索者の世界ランキング1位になる。
彼は退職し、ダンジョンに潜ることを決意するが、手に入れた未知のスキルに振り回され、ダンジョン攻略の最前線に関わることになる。
この作品は、投稿小説サイト「小説家になろう」で2019年6月1日から投稿が開始され、その後KADOKAWAのエンターブレインレーベルより2020年2月から刊行されている。
また、『月刊コンプエース』で平未夜 氏の作画により漫画化され、連載が開始されている。
読んだ本のタイトル
Dジェネシス ダンジョンが出来て3年02
著者:之貫紀 氏
イラスト:ttl 氏
あらすじ・内容
スキルとアイテムを 実験!検証! 理系冒険者のチート攻略独走中!!
備忘録
「Dジェネシス ダンジョンができて3年 2」の物語は、芳村圭吾と三好梓がダンジョン探索のためにカスタマイズされたキャンピングカーを購入する話から始まる。
二人は便利な武器、魔法、そして動きやすい防具を選び、ダンジョン内での快適な環境を整え代々木ダンジョンへ潜る。
彼らはモンスターを倒しながらスキルオーブを獲得し、100匹毎に異なるスキルオーブの選択肢が表示されるが、スキルオーブの効果は特異で、使用には慎重さが求められる。
2層でゴブリンやコボルトを倒しつつ進み、5層で彼らは、霧の中でヘルハウンドに襲われている探索者たちを救助し、「異界言語理解」のスキルオーブを獲得する。
しかし、ランク5のポーション(一億二千万)を使用して救助した男性から、姉を狙うヒヒジジイと疑いの目を向けられ、名乗らずにその場を去る。
ダンジョン探索から帰還し、価値あるアイテムやオーブを仕分ける二人。
特に万病に効くランク7のキュアポーションは重要な価値を持つ。
彼らはJDAや自衛隊とのオーブ取引について話し合い、慎重に進める必要があると考え。
御劔との特訓を経て、スライム討伐の新記録を達成する芳村。
彼と三好は週末にディナーを楽しむ計画を立て。
土曜日には御劔と特訓を行い、日曜日には御劔と斎藤と共に再びダンジョンへ行き、ゴブリンの巣を攻略。
ディナーでは斎藤から映画の出資を冗談めかして頼まれ。
その後、芳村は御劔と斎藤にゴブリンの巣で手に入れたポーションを入れたペンダントを贈り、三好にも同様のペンダントを贈る。
翌週、10階層のダンジョンに挑む計画を立て、バーゲストやモノアイを狙って闇魔法と鑑定スキルを獲得することを目指す。
さらに当初、日本政府に優先的に販売する予定だった"異界言語理解"のオーブだったが。
JDAの常務から「日本人なら譲れ」と言われたので全世界に向けてオークションに出品し、アメリカのダンジョン省も注目する。
ダンジョン省は非倫理的な手段を検討したが、部局に入札を任せることを決定。
他の国も非論理的な手段に出ると警戒した芳村と三好はオークション開示後、代々木ダンジョンに逃げ込み、10層でバーゲストを倒して闇魔法のスキルオーブを入手する。
10層ではゾンビを大量に倒し、西洋風の洋館が出現。洋館を探索し、バロウワイトとの戦いに勝利すると、洋館が消滅。
彼らはガーゴイルと大鴉「ムニン」に襲われるが、これも撃退し、「報いの剣」や「さまよえるものたちの書」などのアイテムを獲得。
さらに三好は、ヘルハウンドより大柄な「カヴァス」を召喚するスキルも手に入れて。
三好自身の護衛兼任モフモフ係も充実する。
11層のレッサー・サラマンドラを狩り、火魔法や極炎魔法を得るが、極炎魔法の制御の難しさから封印を考慮。
ダンジョン探索後、オークションの落札価格が驚異の4161億4200万円だったことを知り、その資金の使い道を検討。
そんな時に鳴瀬が訪問し、ダンジョン内の碑文について情報を2人に提供。
Dパワーズは「ヒブンリークス」という翻訳サービスサイトを計画し、鳴瀬を二人目の異界翻訳者にしてしまう。
オーブの受け渡し当日、新宿へ向かう途中で狙撃されるが、無事にJDAに到着。
モニカというアメリカ人の少女がオーブを使用し、彼女がDADの関係者であることが明かされ。
サイモンとジョシュアも彼らを監視しており、彼らもダンジョンの攻略を続けると伝える。
鳴瀬は異界言語理解のスキルを用いて碑文を翻訳し、「The book of wanderers」という解説書や歴史的な記述をサイトに登録。
その中に、20層から79層に無限の鉱物資源が配置され、80層以降にも重要な資源があり、2層から20層に食料が配置されていることが判明。
これらの情報は世界に大きな影響を与える可能性があるが、公開するには信憑性の確保が必要で、鳴瀬は公開できないジレンマに直面する。
感想
「Dジェネシス ダンジョンができて3年 2」は、ダンジョン探索という異世界的要素に現代社会を交えたユニークな物語。
主人公、芳村圭吾と三好梓は、ダンジョン探索のためにカスタマイズされたキャンピングカーを使い、モンスターを倒しながらスキルオーブを獲得していく。
彼らのダンジョン探索はただの冒険ではなく、実験と検証を織り交ぜた理論的なアプローチが特徴的。
特に、レアアイテムを売り大金持ちになる展開や、理論的な攻略手法が物語を引き立てる。
一方で、物語の展開はただの冒険物語に留まらず、国際的な政治的要素が加わることでさらに深みを増している。
ロシアが独占している「異界言語理解」スキルオーブを巡る騒動や、国際的な諜報部門の介入など、ダンジョン探索を超えた大規模なスケールで物語が展開する。
このような政治的要素の追加は、前巻には無かった新たな魅力となっていた。
加えて、新キャラであるカヴァスの登場は、物語に新たなモフモフ要素をもたらす。
彼らがいなかったら結構やばい場面もあっただけに、彼らの存在はストーリーに大きな影響を与えていた。、
また、ダンジョン探索から引き上げる資源とそれを取り巻く国際情勢という主題も、非常に興味深い。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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